ラピュタは本当にあったんだ
このメーカーのだと千の刃濤は手出したことあるけど物語への引き込み方はまるで別物だった。
世界観というか雰囲気がいいのかな。出だしから引き込まれるエロゲも珍しい。
牢獄舞台で話が落ち着いて来たら今度は上層が舞台に切り替わるのもいい。
舞台を変えるタイミングとしてはベストだった。
上層に舞台が移ってしばらくすると今度は妙に牢獄が懐かしくなったりする。
5人+1人(おまけ)もヒロインいて全くダレることなかったのもすごい。
終盤反乱起きた時に主人公の立ち位置がそれまでの牢獄側から上層側にいるのも面白い。
終章の主人公の葛藤は当然のこと。
極端な例だけどこのままでは地球爆発するけど彼女1人犠牲になれば助かるかもという状況で
迷わず彼女を取るのは勇ましくていいけど言うのは簡単でも実際選択しろとなると重い。
顔も知らない大多数はいいとしても犠牲になる中には自分の親しい人らも含まれる。
個人的にはここで彼女を取ると即決する人間より散々葛藤する人間のが好きだ。
ここでほとんど悩まない人間は怖いわ。
対照的にしっかりした信念持って行動してるルキウスも魅力的だけどグダグダ葛藤する主人公も人間ぽくていいんじゃないかと。
ちなみにこの手の世界か愛する人かのテーマは割と見るけど正直言えばあんまり好きじゃない。
理由はなんだかんだで結局は愛を取るのがお約束だから。
そういう意味では先が見えてる。
なので終章のこの展開になってからは今までに比べるとやや失速したかなという気もする。
最後はティアが世界と一体化?犠牲になるような形で皆が救われる終わり方。
ビターエンド愛好家なんでこの終わり方自体は別にいいんだけど何故かそれほど胸に来るものも無かった。
ティアだけじゃなくて主人公も一緒に一体化して最後に麦畑で楽しそうな2人のCGでも入れておいたほうがもしかしたら胸に来るものがあったかも。
ところでヒロインてことならティアは妹みたいな感じで余り恋愛対象て感じがしない。
最初は何この面倒くさい女とか思ってたエリスも後々随分印象変わるほどいいキャラになるけどやっぱり
一番好きなのはコレット。
あの清楚で品もあってあどけなさも残す見た目で妙に強気なところがたまらない。
おまけでアイリスに「頑固だって言われる?」からの「言われたことありません」からのラヴィの「え!?」のやり取りが好き。
娼館があっておまけという独立したモードあるんだから娼館で働くコレットとかあったら完璧だった。
おまけだから見たくない人は見ないですむし。
おまけもただのエロ回収てだけじゃなくて話としても中々面白いのも◎。