クラナドは人生てずっとネタだと思ってた
随分前にアニメは見たことあって他は忘れても親父との和解のシーンと花畑で娘と抱き合うシーンは覚えてた。
この2つは当時結構泣かされた気がするけどゲームだと同じシーンでもあそこまでの感動は無かった。
勿論感動はするんだけど。演出の違いだろうか?
多くの作品が学園なら学園だけで完結するけどクラナドはその後も社会人そして結婚出産まで描き切るから
そういうの珍しくてそれだけでも印象に残りやすい作品なんだと思う。
全編通してやってみた印象としては明らかにアフターのが本編に感じるけど学園編も無駄だったとは思わない。
気楽である程度バカも出来る高校生活の描写があったからその後の社会人になっての成長が分かりやすい。
それを抜きにして純粋に学園編の面白さだけで言うと正直そこまで感動したりだとか笑ったりだとかいうルートは無かったかもしれない。
個人的好みで言えば風子とか杏のルートはまだ面白かったがことみのルートは一番退屈に感じた。
合わないルートは割と飛ばし飛ばしでやったから例えばことみルートなんかだときちんと把握出来てない部分は
あるかもしれない。
ヒロインで一番好きだったのは双子の姉の杏。
バイクでぶつかってくるとか一部狂気の行動はあるけど大人しい子よりこういうなんでも気楽に言い合える関係のが
好きなんでそういう意味でもダントツで好きなヒロイン。
逆にクラナドの正ヒロイン渚はそこまで好きなタイプではなかった。
学園編で一番感じたのが運動部(特にサッカー)に恨みでもあるんじゃないかと思えてくるほどの扱いの酷さ。
サッカー部なんかもさすがに小学生に見える中学生の女の子相手にあんな扱いはしないと思うんだが・・。
徹底してクズにしといて主人公側を上げたいんだろうけどこういう描写はありすぎてもすごい萎えてくる。
それと学園編で欠かせないのが春原。
こいつはルートで随分印象が変化する。
自分が一番最初に手出したルートなんかだと全然友人関係に見えなかったのよ。
主人公がこいつのこと無意識かは知らんけどやや見下してるし熱湯かけたりしばき倒したりで春原が悲鳴あげるのを笑う感じ?
なんだこれとも思ったけど他ルートなんかだと一転良き理解者、友人になってたりする。
主人公とのテンポのいい会話は笑えることもあるけど笑いの部分がほとんど春原に依存してるため段々やり取りがパターン化してくるので人によっては飽きやすいかも。
アフターからは完全にテーマは家族になる。
学園編のキャラ達はほぼ出番がなくなる。少し寂しい。
ここでの感想は賛否あるだろうラストシーン。
渚の死を無かったことにするか否か。
幻想世界だとか光の球だとかそういうの否定するようだけど個人的に渚復活それと汐死亡の辺りは
丸ごといらなかったと思う。
キャラの死による感動?泣き?そのものはいいと思う。
ただ、そこで感動させようとしたくせに後に復活させることが疑問なだけで。
これはクラナドに限らず。
ようやく娘に向き合い共に生きていこうと思えるようになった花畑シーンそれから旅行先での親父の母親(主人公から見たら祖母)との会話を経てからの親父との和解シーン。
最後に夢の中でもいいから渚との会話で物語締めたほうが余韻も大きかったような気がする。
奇跡完全否定する気はないし渚の両親のこと思えばドラゴンボールで時間戻して渚生きてるルート進むのも
決して悪くはないんだけど奇跡無しでも充分良い作品だったのではとも思う。
実際感動したシーンなんて奇跡関係ない例えば娘と向き合うとこだったり親父との和解だったりもっと言えば芳野
の仕事での厳しさと優しさ渚の両親の暖かさ幸村先生への最後のお礼とか細かいとこまで見れば他にも色々あるわけで。
少なくとも家族愛や友情恋愛それと町も家族みたいなテーマは奇跡無しでも伝えられたと思う。