■■■★★R-18★★■■■
●注意事項●
・知識的に間違っていることもあるかもしれません。というか、私も適当に理論でごり押ししてるに過ぎません。本当のところはどうなんだろうという感じです。
★時系列は全然わかりませんでした。ネット上に参考になるページがあるので参照してください。戦前・戦後とか、凄いですね。確かに注意してみるとそう断定できる記述があります。パズル感覚らしいですよ?知識・理論しか見ていなかったんでよく理解できませんでしたが、それを頭に入れておくと理解しやすいと思います。
以下、説明。
■ 難解な点■
・ 戦後は4人の女が交代でしのぶの面倒を見るようになります。記述を注意深く見てください。赤髪の女の場合は、ハハが死んでいたり、商店街の雰囲気が変化していたり、葉子の場合は4分の1と言ってると思います。
・ さやかが死にかけた点など。死にかけた人は忍の超ESセルにより回復します。
・ さやかは、死にかけて忍に細胞移植を受け、入院したと推測できます。入院している場面がありました。心海の繭?を神というかそういう表現をしたときにさやかの場面に変換したときです。
・ 笛子・・・メガネをかけていない方が姉です。恋愛マニュアルを買ったときの相手がそう。デートで友達にあったほうがそう。ただし、妹が投射・投影によって姉の意識を脳内に混在しているので、笛子妹はカオス状態にあるときがアリます。壊れそうに為った時に、忍の初期化細胞で意識をクリーンな状態に。
■「最果てのイマ」=「人間の進化をリミットで+無限方向に極限した結果の最終形態である人間のイマ」=「とにかく、人間を進化させまくってもう、進化できねぇよ!ってなってる限界の状態」 リミットはlimでお願いします。S,V、Oを補ってみました。(主語・述語・目的語)
■もしくは、「時間軸を巡り巡って到着した最果てである現在(イマ)」かなぁ。
■ある程度知識が必要なようです。ライターは普通の文章では満足できなくなったのでしょう。もう、おたくまっしぐらとかやってても、ああいう作品の中で難しい表現を使われれると萎えてしまいます。表現技法がきわまって、芸術を嗜好・思考するのはいいんですが、各要素が大きくなりすぎて、まとまりがうまくいきません。テキストではなくシナリオの能力が課題だと思います。最果てレベルでないとシナリオとテキストのレベルが一致しません。いわば、おたくまっしぐらとかでは、ラーメン屋に燕尾服着ていくようなもんです。スーツとか。まぁ、読めますけどね。クロスチャンネルや家族~のほうではシナリオ重視だったと思います。テキストが若干分散型でまとまりが失せていました。それは他の人もわかると思います。無駄な要素が多い。しかし、この作品では素晴らしく綺麗にまとまってます。彼の作品のなかで最も統一性・バランスが取れている作品ではないかと思います。シンジュの~はやってませんが。
■ロミオ氏は、そこらへんの知識をコピって適当にまとめただけなんじゃないか?と最初は思っていたのですが、結構、噛み砕いて理解してるような気がします。一応、構築すべき骨組みはしっかりしてるようです。
つまり、結論から言うとロミオ氏はしっかりと基礎を学んでおり、基礎概念を自分の思う通りに応用できるという事なんです。要は、人に説明できるくらいに噛み砕いて理解している。テキスト読んでいても専門用語が「比喩」として使われてるんですよ。
普通「拡散」っていうのはシナプス小胞から神経伝達物質が放出されたり、動的輸送などに使われるのですが、神経伝達物質ではなく情報拡散とか、素晴らしいことを提言していますからね。知識的には、それほど専門的なことは無いと思います。ただ、その基礎概念の応用具合が凄い。
クロスチャンネルでも、テキスト(文章体)が随分、理論的でしたよね。論理的というよりも理論的。何かしらの理論や用語を駆使して表現している。よって信憑性が高いんです。科学的根拠を文章が持っているって言うんでしょうかね。「誰もいない世界では自己が無限に世界に拡散してしまう」という表現は、すばらしくも恐ろしい表現です。要するに、自分がめちゃめちゃになって自分ではなくなり、発狂する、頭がおかしくなる、それさえもわからなくなってしまうということですね。
語彙力のない人間にはかけない文章です。
■そう、「ヒトという種族を徹底的に解明しようとしている作品」なんです。ここ重要です。
あ、でも・・・メインテーマはやっぱ難しいな。でも、現段階ではこれが一番安定してると思うんだよね。心だけだとESセルをあそこまで出す意味が不明だしなぁ。そして、免疫システム・適応放散を出してきたことからも、やっぱり人間についての全般と考えたほうがいいような気がします。一部の感想を呼んでいて、国家についての見解がありましたが、私は国家理論については詳しく語れませんし、おそらくそれは、人間の進化形態が(イマ・・・近代化されて)すごくなってから、いろいろな可能性が出てくるといったところなのだと思います。ただ、戦争なんですが、敵は何を暗示しているのか?それがよくつかめていません。人を解き明かすのなら、それを創造したとされる神=絶対者を証明する「神の存在証明」をしなければなりませんが、そういった意味で戦争編を作ったんですかね・・・。理論としてはわかります。いや、別に証明する必要もないですが・・・無神論ならば。しかし、神というか、生物の目的(種の保存の目的)、世界の目的などは理由がなくとも、何かしら説明が欲しいところ。
■ノード・・・つまり、各人がしのぶの脳を構成する神経細胞(ニューロン)となっているということだと思います。
・その他の方の文章を読んでいて感じましたが、ロミオ氏はコミュニケーションに関する題材を随所に自然な形と言うか無意識にちりばめています。恐らく、意識的にメインテーマにしていなくとも、それが必然的に組み込まれてしまうのでしょう。今回も、生物学的な知識を多く使っておきながら、ネットワークシステム理論など、情報伝達系の知識を要れてきたということは、コミュニケーション:意志伝達のあり方を書きたかったのかもしれません。戦争での意識戦略というコミュニケーション、赤髪の女へは意識拒絶回復型細胞というか、細胞による意識変換、笛子には初期化細胞(再インストール、又、分化全能性獲得)によるコミュニケーション、さやかとはモホウシ:GVP(グローバルビレッジプラン)によるコミュニケーション、サイは無言の以心伝心など・・・。まぁ、非血縁の姉と忍の交流は、無意識にロミオ氏が入れざるを得ないんでしょうね。セツエイからもわかります。
・生態ピラミッドの頂点(または範囲の外)に人間はいますが、その階層構造に意識界を追加することによって、人間の上にもう一つ階層を加えます。そうすると人間は2番目の階層になって、「食われる立場」になるでしょう。そうなると、上位生物体=上位意識生物体=上位意識非生物体=神が、人間=下位意識生物体=下位意識非生物体に対して攻撃をしてくる。それを守るために戦うといった理論。ですが、アメリカとか出てきましたよね・・・これはなんなんでしょうか。ネットワークシステム理論から、国家の概念をひねり出す・・・旧国家形態(共産主義・社会主義・民主主義)から新国家形態(立憲君主制)?これはメインというには話題が少なすぎるな。確かに、忍がキングとして戦ったけど、それは仕方なしにそういうシステムとならざるを得なくて、しかも世界規模にして各国家が消滅して一時的に忍が王となる統一国家となっただけで、それを存続することや、是非なども忍の悩みとしてしか語られてないからロミオ氏にしてはあいまいすぎる。・・・どうなんでしょう。
しかしなぜこのエロゲー業界でこんなものを。まぁ、普通に論文で出しても空論で終わるSFの話ですが。半分以上は可能性に依存しているんで。可能性に基づいた理論です。
*種―形態的・生態的・生理的に共通な特徴をもち相互に生殖活動が行え、そして遺伝子組成によって他の生物集団と区別可能な生物集団であり、生物分類上の基本単位である。
■そこで、文中では筆者の主張はたった一つ!と高校の国語の時間に教わった人も多いでしょう。ロミオ氏の文章量は膨大なので、何が主題か曖昧になってしまうかもしれませんが、実にはっきりしています。それは「ヒト」です。漢字でないところが重要。無生物主語を思わせる「ヒト」とは一体何なんだ?ヒトってなんだよ?これがロミオ氏の根底に流れるテーマのような気がします。
■第一主張:「ヒトとは何か?」
===>でも、やはり心が大部分を占めます。聖域とは心的領域でしょうから、ヒトをヒトたらしめる心についての見解ってところでしょうか。
これを様々な理論を構築して結論をだすわけです大分無理があります。現実レベルではありません。しかし!いいかここからが重要だぞ!現在、ホイッタカーとマーグリスによって提唱された、モネラ界・原生生物界・菌界・植物界・動物界という「五界説」に従って生物を分類しているんです(まぁ、ウイルスは何処にも属さないとか言われてることもありますがここでは省略します)ですが!ロミオ氏はなんと、そこにもう一つ界を加えてしまったんです。その名も「意識界」。というか、私が勝手に言ってるだけです。
■第二主張:「六界説―意識界」
要するに「意識上の非生物体も生物体である」という生物の定義を根本から書き換えることなんですね。難しいですね。例えば、「自我」とか、「情報」とかも生きた実体として実在・存在する生物と同様の生きた生物として認可される可能性をもつ、という話です。これによると、何処からが「生きている」かがわからなくなるので爆弾を抱えていますが、「情報」それ自体には実体はないんです。しかし!実体がない情報がこの世の全てを描いている=>「認識論」・「観念論」の話ですので、学びたい方は哲学へ。ここでは説明省略。文中で、わざとらしく~教授と南レイが「自我はどこにもないんだよ!私たちは所詮ヒルの中の夢かもしれない!」と言っています。これは明らかに筆者の代弁です。つまり、私たちの生きてる世界は本当ではなく、全部ヒルの夢の中の話かもしれない。そもそも脳内で形成された世界にすぎず、観念上のものでしかない。世界を受容器と神経系、脳、効果器で形成してるに過ぎない!かもしれない??と言ってるんです。これは、養老さんの「唯脳論」ですね。
■この作品では、意識が作る非生物体であるとか、知識や情報なんかが凄く重要視されています。そう、実体がない意識と、実体がある細胞の関連性も重要でしょう。ESセルから忍が脳を破損した時情報まで復元した事に対して驚いていたのはそれです。人間とは意識の産物?何だ?ヒトを明かしたいなら、心や脳も明かさなければなりません。その一つとして「心海」が出てきます。心海とは、人間の心を海として見立てて、その心の全貌を解明しようとしています。「ヒトの心の中は絶対不可侵領域である」ということも主張しているかもしれません。あー、忍がずっと悩んでいたことは、キングとして各ノード(人間たち)の心を勝手に操ることです。それは倫理的にやってはいけないことなので悩んでいました。わかりやすく言うと、ヒトのパソコンにクラッキング(ハッキング?)して勝手にそれを自分として操ってしまうようなもんです。
話を戻します。心海では階層になっていて、それままるで海のように潜水艦にのらないととてもではないがたどりつけません。ワームみたいなやつもいたり記憶の繭があったり色々です。圧力というか、意識世界では情報的圧力がひどいんでしょう。情報的圧力とは、一種の情報飽和状態。つまり、一気に高濃度(たくさんの)じょうほうを人間に与えると容量オーバーのパニックに陥るでしょう。受け入れがたい事実を知っても人間失神することもあります。よって、高密度情報とは危険なのです。心は海みたいですねーという提唱。人間とはそれ自体が一つの生態系といわれています。要するにそれ自体が地球みたいなもんに等しいのかな・・・。とても複雑なものなのです。よって、外的自然界構成システムを圧縮して人間に適応することも無理ではありませんよね?まぁ、わかりやすく言うと、海で心を説明してもいいですよね?という感じです。
次いきます。ロミオ氏は知伝子学というものを提唱しました。ロミオ氏は哲学分野の理論を科学的根拠を持たせたんでしょう。
・集合的無意識・・・われわれの心の奥底には、祖先の経験してきたものが遺伝していると考えた場合の心の深層。個人的経験を超えた人類に普遍的にある無意識。ユング用語。
ユングって詳しくわかりませんが、言ってることは知識遺伝=情報遺伝ですよね。哲学に足りないのは科学性なんですよね、だから皆思考の限界に達して自殺する。バランスが大切です。まぁ、ゲーデル(不完全性定理など)みたいな数学者もいることにはいますがね・・。
■第三主張:「ヒトをヒトたらしめる脳や心を解き明かす」
また、シュライデン・シュワンなどが提唱?した細胞説「全ての生物は細胞から成る」・「全ての生物の基本単位は細胞である」ということから、ロミオ氏は細胞に非常に関心を傾けた・・・というわけでもないけど、おたくまっしぐらでも体細胞の記述が出てきていましたんで。そして、細胞の限界性を見極めるため万能細胞=胚性幹細胞=ES細胞=ESセルを登場させた。ただ、ここの知識は不十分でしたね。まだ、研究が発展途上ですからロミオ氏も限界だったんでしょう。だから止む負えなく「倫理上の問題がどうのこうの」と現実問題をコピペした内容にならざるをえなかった。あの世界では倫理もクソもないでしょうにね?ただ、ESセルが情報を復元したという事は注目に値します。これは将来的な展望で、とういういみですよ。それと、遺伝子組み換え植物などはしっかり国から許可もらったばしょでないと育成できません。そしてES細胞の問題点は、移植した細胞の分化全能性の観点から、それ自身が生殖細胞に分化してしまいネオダーウィニズムからそれが遺伝してしまう可能性があるということが実用に当たって難しい点です。倫理面もありますがips細胞(誘導多能性細胞?)が開発されたんで解消されるでしょう。
★人を不老不死というか、永続的に存続させることは、クローン(遺伝子レベル)では確かに可能性は大いにあるでしょう。しかし、意識レベル。後天的な経験を次世代間に遺伝する、知伝するには、どうしたらよいのか?これが最大の焦点です。つまり、ES細胞によって、情報が復元されるようになれば、それは究極なのです。忍が脳の細胞から情報までを、また自己再生(過度の)を行ったことは、人類の究極なのでしょう。生物工学的にチップ(電子回路など)に情報を埋め込んで、人間の神経細胞(ニューロン)と相互に情報交換をできるようになれば、それも解決しますが、そうなると人間の定義そのものがかわってきます。チップ(脳内記憶媒体)でカンニングを行うという事が造作なくできるようになってしまうからです。実現可能かはわかりませんが、人間が想像できる範囲の事は実現されているのが今の世の中です。チップではなく、遺伝子によって後天的な記憶を明確に形質のように「記憶形質」として次世代に遺伝させ発言させる事が難しい・・・という事を言いたいです。それが可能になれば、学習していく過程が省略可能です。つまり、誰でも生まれながらにして20~100歳程度の知識をもつことが可能。知伝子バンクというのもできると思います。より優秀な知識遺伝子をもつバンク。
■第四主張:「ヒトをヒトたらしめる細胞について」
最後、戦争してましたよね?あれは「意識生物体」(意識非生物体でもいいです)要するに完全に意識レベルでの戦いだったんでしょう。だから、意識を表現するためにネットワークの理論を使うしかなかった。ヒトが一つの端末(ノード)となって、通信しあって上位意識生物体と戦争したんです。つまり、普通ヒトは戦争で爆弾とかカタナとかピストルとかで殺しあうけど、未来はもっとインテリ的なんですね。つまり、意識侵略。脳内の自我=自分であることの証=アイデンテティ=自分の生命の証、を焼ききってしまう!という上位の意識生物体による、下位の意識生物体に対する「自我侵略」です。忍は、下位生物体の王として、他の下位生物体を統率して上位自我=上位意識生物体と戦ったんです。要するに、マインドコントロールするんじゃねぇー!ってところでしょうか。上位自我にのっとられちゃうと、「自分じゃなくなっちゃう!」=「フリークス化してしまう」ってことなんですよ。つまり、皆おかしくなっちゃう。「人間として意識が無くなる」=「人間の形をしたロボットになる」ってことなんです。ここでも、「構成物質が人間と同等のロボット」は人間じゃないのか?という疑問が生まれます。最初のヒトとは何か?です。未来は、戦争はヒトの核=意識をのっとって殺すことが手段らしいです。外的要因ではなく内的要因による殺し合い。それが、未来スタイル!という話です。
意識界の上位自我が神だったのか・・・ということはメタ自我がこの世界を観念上に形成してるということでしょうか。その観念世界を傍観して見れるもの=上位自我=メタ自我(筆者言語)が神?
そして、意識を媒介する模倣子(漢字よくわかりません)についてロミオ氏は注目。ネットワークシステムにおいて、ケーブルを不必要とする無線ネットワークにするにはそれ相応の媒介物=模倣子が必要である。近い将来、人間はそれを媒介して意思伝達・意思疎通を可能にできるというお話。意思界の充実によって、意識整備か充実し、意識ネットワークが利用可能になるということなんですかね。
■ここで少し関連する知識を付け加えておきます。
■第五主張、情報ネットワークシステム―モホウシ―
・集合表象・・・デュルケムとその学派の用語。社会を成立させる諸個人の意識の結合・総体であって個人表象と区別され、かつ諸個人の意識内ではなく外在するもの。社会制度や法・道徳・宗教など。社会的表象などともいう。
わかりにくいですね。つまり、「人が考えて頭の中にあるものを脳内だけじゃなくみんなに対して発信してて、意識の外にあるんだけど、みんなの暗黙の了解になっている守らなきゃいけないものとか、常識みたいなもののこと。それらは、別に意識してるけど、そうじゃなくて大気中っていうか、人と人の間に流れている雰囲気が形成しているものだよねー」という感じ。大雑把なんでこんな感じで許してください。法律とかを例にとると、しっかり社会で取り決められていますが、それはまず人が認識しなければ通用しません。人が認識しなければ法は弱体化し無法化しますので、意味がなくなります。そして、人が意識して初めて法の概念が確立されますが一人では意味がありません。一人しかいないのだったら守る必要などないからです。他者と秩序社会を営む上で必要なので、みんなとその法を共有します。ですが、これはいちいちお互いに確認し合ってるわけでなく、雰囲気で感じることです。いわゆる他人の目?恥の文化?見たいなものでしょうか。暗黙の了解。・・・よって、法律(日本国憲法とします)は日本国内でなら問答無用でネットワークで意識が共有されているんです。これってすごいことですよね。別に日本には義務教育過程で法律の授業もないのに最低限は知っている(本当は知っていなければならない)よって、集合的表象として媒介されている。日本国内では、日本国憲法はネットワーク上にあると言い換えることもできます。まぁ、個人差はありますけど。普通、六法全書なんて読みませんしね。細かいことはわかりませんが、やってはいけないことなどは大雑把にはわかると思います。それは、法が蔓延している社会で生きてきたからです。法という媒介物を常に摂取しながら生きているので、やってはいけないこともたいていわかるようになります。それが、無線ネットワークであり、常識であり意識界です。
当たり前ですが、これは当たり前ではないんですよね。すごいことです。
考えてみてください。「認知論的評価理論」とか普通わかりませんが、「人を殺してはいけない」という言葉はわかるんですからね。しかも、それを当然だと思い込んでいる。普通疑いませんからね、前提を。では「死刑判決を受けた人間を殺すことは死刑執行人としてであっても罪であるか?」を考えてみると、早速矛盾です。罪ではないですからね。法とはそういうものです。人間が社会を形成し秩序を営む上でいいように考えた規制物であって、絶対ではありません。守らなければいけませんが、国家単位で法が違うということは、国家では絶対であっても国家間では相対ということです。法律の授業も受けていないのに、法をある程度知ってるということは驚くべきことですよね。日本は、守るべき法律もろくに教えていませんが、これで大丈夫なのでしょうか?最近、認識感覚がおかしい少年どもが犯罪を犯してしまうのも教育になんらかの功罪があると思いますが、どうでしょう。
と、脱線しましたが、模倣子についてわかっていただけたでしょうか?法律の知識ネットワークも一種の常識という媒介物によってなされているということです。
ここら辺、知識があいまいなんで間違っててもご了承願います。
それと、法律上定められている記載によって人を殺してはいけませんし、法律は厳守しなければなりません。自殺を推奨することなんか駄目です。自殺補助罪としてつかまってしまいますから。ここにも、表現の自由が制限されていますよね・・・。
自由なんて現実下ではうそばっかり。
次はキャラ設定について。多分、キャラシナリオは戦争編への布石と、それからが主かと思います。要は読者に対する導入。ここらへんは自信ないです。もう一度やり直してみます。なので本当におおざっぱに。
「あずさ」―「ESセルについての効用」
あずさに忍のES細胞入れたら、あずさのB細胞やらT細胞やら様々な恒常性機能が変化して忍に対する拒絶反応が無くなって急に忍を好き好き!って状態になった。ES細胞の効用と可能性についての話。普通はさ、拒絶反応って細胞レベルの話なんだけど、ロミオはそれを細胞から意識レベルにまで引き上げたんでしょうね。忍への意識拒絶を万能細胞によって変化させたっていうのが主な題材でしょうかね。忍の細胞がニューロンに組み込まれたんでしょうか。
「葉子」―「自我がない器だけの人間とフリークス」
これは、つまり人間は意識の産物じゃないか?ってところでしょうか。葉子も自我が無いまま育てられたら、ただの「人形」で人間ではない(と問題提起)しあのフリークス化したオッサンも自我拡大症候群になってもはやロボットで人間ではない(という問題提起)つまり、自我って大切だよなー!って話かと。葉子は、自我がないまま育てられたら、自意識の損失により、他意識を流動的に自己の中に取り入れられることになる。つまり、自意識=バリア(自我)がないと、他人が持つ他意識=情報が自分の中に流れ込んできてしまうということ。水に墨汁入れて汚れるのと同じ。自分の色がないと染まるということ。心が読めるという現象になる。
「沙也加」―「模倣子についてと自我」
沙也加は花粉によって模倣子を代用していた。模倣子の説明をこのルートでしたんでしょう。模倣子はよくわかりませんが、要するに大気中(ヒッグス場)に蔓延・飛散・分散・放出されている微粒子のことで、それを媒介してネットワークを形成しているってことですよね。まぁ、イメージで言うと水(水分子)をカミナリ(電気)がビリビリーと伝わっていく感じ。要するに、忍を頂点として、他の全ての人間ノード(末端)を統制するには、それを媒介する何かが必要なんです。マインドイコントロールするためにはね。テレビ付けたきゃ電波が必要なのと同じ。携帯使い炊きゃ電波(電磁波?)が必要なのと同じ。それを摸倣子にしたってだけです。それで、沙也加は花粉で代用したと。花粉媒体によって、相手の身体をコントロールできるようになったんですね。それと、何か自我について悩んでいましたが、これは簡単に言うと自分がおさえられなくなってしまうってことでしょうかね。支配してってことは。ここは後で解明。
「笛子」―「フリークスと知伝子・投射」
よくわかりませんでした。ただ、笛子がフリークス化してしまう話はわかりましたが、姉と妹の関連性が謎です。メガネがどうのこうのも何か関係がありそうですね。処女・非処女って言うのも気がかり。知伝子は私のどうしようもない推測ですが、姉の意識が妹にうつったなら、それは知識遺伝=情報遺伝となります。ただ、姉の知識をもった妹というのは確かな気がします。忍が、妹の混在記憶を修正。メガネ=>妹。メガネなし=>姉(基本的に) 忍が小さい頃に連れてきたのが妹で、姉は其の時もう高校生くらい。現代で姉はいない=>死んでる。殺されていると・・・。
=>姉の意識が妹に模倣子媒介にして情報遺伝・投射された。いや、防衛機制の過度の作用により、自意識と他意識が混在し、姉妹間情報の混濁が妹に行われてしまった。このときGVPが関与し、媒介物が存在する。
「章二」―「聖域について」
彼はわかりやすい気がします。自分の聖域を汚すやつは誰であろうが許さない!って言うのがはっきりしてますから。章二は自分の命をかけてまで聖域を守ろうとしました。これが忍への後のメッセージとなります。なぜなら、忍が今度は命をかけて聖域を守らなくてはいけない番だからです。しかも、それは人類規模の聖域。「俺がトップス、お前はバックスっていったろうが」これによく表れています。章二は忍に見本を示したんです。逃げるな!と。「忍、お前は逃げちゃいけない」と。多分ですが、そうなんでしょう。ただ、時間軸のずれにより私の理論はずれを生じる可能性があります。
最初は、どうしようもない作品だと思ってましたが、ロミオ氏が満足すべきものを書きたいというならここらへんにならないといけないのかもしれませんね。まぁ、確かにコピペの知識で、専門的な知識ではないということはあるかもしれませんが、それにしても、とても勉強になりました。