天姫あめ節を初享受
＜共通前置き＞
これまでちょこちょこ有名なエロゲー作品をやってはいましたが、
ここでふと至高の妹キャラとは何かを本格的に探し求めて、この批評空間での情報を元に色んなゲームを買ってプレイした感想を書いていきます
中古値段で買っているので自分の点数には販売価格は殆ど含まれていないという事を留意して頂きたい
基本ネタバレです。読んだ方の興味や参考の助けになれば幸いです
＜以下本文＞
同人サークルあるてみす。さんの初プレイ作品です
当時、こちらのサークルさんも相当すごかったのだと調べてて思いました
同サークルの別の姉作品の話ですが、ただの同人ゲームが後にエロアニメ作品化するって相当すごいですよ
というか普通の同人ゲーでOPムービー付きでしかも歌付き（しかもこのヴォーカルの方が後にエロゲ界屈指の超有名なる人の同人活動時代という）なんて普通出来ないですってば
本来なら他の作品であるこの「姉」シリーズなどが有名でそちらから入る方が多いと思うのですが、
自分は全く違う筋にてあるてみすさんの情報を知らず、ただ単にこちらを偶然手に取る機会に恵まれた経緯です
「あいすの？なんかよくわからん作品だが感動しそうだし妊娠もしてくれるって？よしやったろ！」 ってレベルの動機です
プレイ後でわかったことですが、こちらは同サークル他作品と比べても雰囲気が違う作風のようですね
で、実際プレイしてみるとそのテキストに驚きました
天姫あめ節、と呼ばれるテキストなのですがこの時の自分はライター様の情報がとんとなかったので、とても面白い文を書くなと思いました
「言葉」を使ったテンポのいいセリフ回しがとにかく凄い。上手い
ただのダジャレと思える部分もありながら、韻を踏んだり、蘊蓄繋がりなど、普通のノベル作品では書かれることのない言葉や応酬のやり取りが楽しめます
読み物としての文というより、漫才やトークショーの語りを見ている感じです。これは頭が相当よくないと書けないですし、知識の幅が広くないと全く思いつかない文だと思います
同人でこのような雄がおられるとはいたく感動しました
しかしそれが所為ノベルゲー、もといエロゲーとしての面白さに繋がるかは、悲しいかな人を選ぶといのは間違いないですね…
刺さらない人には全く面白くない文でしょうねこれは
日常だけでなく真面目な会話をしている時でもこの応酬が始まり脱線したりするので話がなかなか進まないシーンが多いです
シナリオの中身を早く読み進めたい人にとってはテンポが悪すぎると感じてしまうのは無理からぬ事
自分は初見で天姫節を理解して好きになれたので、本当にやってみて自分に合うか判断してもらうしかないですね
ただハマる方には本当に面白い。古今東西、エロゲーでこのレベルの言葉遊びが見れる作品は多分そうそうないでしょう。同人だからこその面白さが味わえます
さて、シナリオの内容としては
「冬の町で独り暮らしをしているある男の元に、昔の自分の事を知っていると思われる少女が自分に会いにやってきます
よくわからないまま勢いでこの少女と身体を重ね、初体験にも関わらず彼女からの中出しをせがまれるままに中出しををするかしないかの選択を迫られます。そのまま二人の関係ははっきりさせないながら同棲するのですが、
時折挟まれる回想から男も少女の事を昔から知っている様子を見せながらも、
そのまま二人の間にある隠された大事な事には腫物に触るかのように中々触れず他人の様に距離を置き、時には友人のようにふざけてあって、時には恋人のように身体を重ねながら暮らしていきます
冬が過ぎ春になるまでの間に二人がどのような関係になっているのか…」
というのがシナリオの肝になります
分類的には泣きゲー路線ですかね
選択肢というよりはマップ移動系のゲームモデルでヒロインに会いに行く場所によってシナリオが進みシーンが増えていく感じです
TRUE ENDに行くには結構難しい移動プランを立てないといけないですかね
ここで二人の関係の正体はネタバレすぎるので伏せておきますが、このゲームTRUE ENDに行かないと何もわからない、というかシナリオが繋がりません
何せこの全体シナリオのシリアスの配分がすさまじいからです
この全体シナリオのうち７割がTRUE END以外での天姫節による日常・Ｈシーンパートを占め、
残りの２割がプロローグとNORMAL ENDでの匂わせでの尻切れトンボ、最後の残り１割のシナリオだけがTRUE ENDによる圧倒的シリアスに突入していくからです
どうしてこの少女が出合い頭の初体験にて男の中出しをせがんだのか…
二人の出会いの始まりには何があったのか…
男と少女の正体とは…
二人の関係が気になる方はぜひプレイをして見てください
結末では男と少女、そして二人の愛の結晶の三人が無事再開し家族になれて幸せになる姿と、
タイトルに込められた意味を知ることでしょう
最後に評価として、
こちらの少女は妹ではないですが、
妹分的な年下の彼女を二人の意思の元、愛を持って妊娠して貰い、
結末でしっかりその生まれた子供と三人で幸せな姿を見させてもらったので特別加点とします
「あいすの？」
「あいすのっ！」