「ジ○リでH」というコンセプトは伊達じゃない
原画のたかみちさんの絵は賛否あるようですが、この世界に溶け込んでいると思う。
ただ、背景+立ち絵が素晴らしすぎて、イベント時などの一枚絵になると少し落ちる。
原画にあわせた淡白な塗りも好きだけれど、、巫女服の袴やメイド服の質感までせまれず、ビニールみたいにペラペラなのが残念。
制服も一見さり気ないが、よく見ると凝っていてシンプルかつ可愛らしい。
学校にからんだイベントがあまりなかったのが予想外だった。
お気に入りキャラは八車文乃。
名前からして好きだが、姫カットで無口無表情。冷静で頭が切れる。外見も性格も素敵。
ちょっと主人公のことを持ち上げすぎなような気もするが。堂島の屋敷で先生とのシーンで好意的にとれるのはすごい。
先生は大人の裏事情と、教師との顔の落差が…。いい先生だっただけにショックだった。
脇役の大人達がすごくよくて、途中から主人公そっちのけでひたすら堀田のほうが気になった。
クリア後に話が少しあって嬉しかった。オトナの魅力。
マイナス点は遅刻していないのに、したことになってたりなどの不整合ぐらい。
話もよく考えると釈然としないところ(井戸のそばの2人、忍野が主人公にとりついた訳)があるが、無問題。
一人クリアするごとに、話の続きが気になる作りはすごいと思う。
動物などを…するシーンはキツかった。
あと、雨音がよく怪我するのはやっぱり忍野に関係しているからか?
悠夏は最初は苦手だったけれど、だんだんしおらしくなるし、ヒロインは皆主人公に尽くしてくれるのでくすぐったい気分になれる。
Hシーンはバックが多い、というかそればっかり。
主人公の父が作家だったり、本好きの眼鏡っ子がいたり、ライターさんの本への愛情が感じられてそれもポイント高し。
原画とシナリオがぴったりはまった稀有な作品だと思う。