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篠宮かたちさんの白昼夢の青写真の長文感想

ユーザー
篠宮かたち
ゲーム
白昼夢の青写真
ブランド
Laplacian
得点
94
参照数
727

一言コメント

マジで最高!!!!!

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

ネタバレ注意




まさに今年最高の作品かもしれない、どのケースを気に入り、飽きずに最後まで読み続けて、そのあと本物のケース0に入り、すべての悲しみを乗り越え、やがて幸せな結末に辿り着いた。
このないだ世界、一度泣き止んでくれた、世界一番可愛い兼ねて世界そのものの彼女のために。

ケース1
  このケースは三つのストーリーの中に一番好きな一つです。元々私自身はお話が好きな人であり、作り手へなるの志望もずっと身の内に宿ったからこそ、有島さんの気持ちをよくわかっている以上、お話しのシナリオがとげとげしく感じる。それに加えて、繊細で悲しみを感じやすい人であり、強情な一面でもある波多野凜ちゃんは私にとっては最も好きなタイプのヒロイン。
  誰にでも理解されず、失われた夢の欠片を名残惜しく感じた有島さんは、。けれどそれもただ無駄に無駄を重ねということで、何もかも解決せずに心が死にゆくという部分の描写は気に入り。
  大学時代の先生の葬儀をきっかけに、ずっと憧れてる大学の先輩且つ自らの理想像である波多野さんの娘の波多野凜と出会た。そして二つの孤独の魂がお互いに寄り添い、どうしようもなく相互に慰めを求める。それこそ浪漫だ!
  子供が嫌い故に、子供を産むという部分はあまり気に入らないが、それでも筋によると自然の流れだと思います。

ケース2 ロマンチックが溢れ出す。中世のイギリス、にしてもパブに劇団、舞台など色んな要素が出て、天才の二人がであって、一緒に芝居を作って、愛し合って、お別れ前に一緒に舞台を立って、幕が下りのを待って、静かにお別れを迎える。


ケース3 夢想についてのお話しです。、一つの夢へ足を運ぶという部分は魅力的だ。

ケース0 世凪は世界のすべてでも言うべきだ。凪いだ世界って名乗るだけじゃなく、且つ白昼夢の世界そのものであり、又は彼女一人がいるだけで、読者の世界が充分色とりどりになるという訳だ。
  世凪ちゃんも私自身の憧れですけど、このタイプのヒロインには、決して悲しい物語が必要。
  ささやかな幸せにも満喫し、大事な宝物として考えて、ひどい目にあったとしてもそれを隠し、いつも明るい振る舞いで主人公を接する、いつでも無邪気な笑いを見せる
  彼女はこんなにも美しき心強く優しい女の子だそれこそ、彼女を失いつつあるっていうのはより一層切なく感じる。その上、彼女はひどい目にあって、しかも主人公は彼女の救いになれなかった。
  整体的に見ればとても素敵です、でもシナリオの後半にはデウスエクスマキナが出過ぎて、ご都合主義でも言える。何故なら、所長はそんな酷いことをするのは必要でしょうか?又は、新しい病という重要な設定は早くだして欲しい。さらに、全人類の救いはただ夢を見るってこと?