これほどまでに評価が難しい作品は初めてだ。楽しめたと言えば楽しめたが、エンディングが流れている間に一番強く感じたのが「困惑」だとは、プレイする前には全く予想できなかった。(ネタバレは後半から)
多くの魅力を詰め込んでみたが作品が膨張するにつれ粗のある部分も大きくなったという印象。
キャラは個性豊かでそれぞれ面白い部分やシリアスな面を持っていてよく出来ているし、
ストーリーも笑いあり謎有り、感動ありと魅力的だ。
しかしながら、それぞれの魅力は独立していて、うまく引き立て合うことができていない。
哲学やら何やらをメインにすると売れないからエロゲを継ぎ足したような印象と言ってもいい。
料理に例えるなら、味の調整がうまくいかず、塩と砂糖、水や酒を延々に継ぎ足して量が凄まじく増え、
煮崩れして何の具材が入ってるんだか作った人間でさえ完全には思い出せないような状態といったところか。
そのせいか最後まで、何が言いたいのかよくわからん、テーマは一体何なの?という疑問がつきまとう。
序盤で物語がどこに向かってるのかさっぱりわからないのはままあることだが、それが終盤まで続き、
オチはわかりにくく、すっきりしない・・という読後感は決して良いものとはいえない。
購入を勧められるかどうかだが、これが少々微妙なところ。誰がやっても値段以上に楽しめる可能性は高いと思うのだが、
体験版をやってみて、まるで面白く無いと思ったのならそれを覆せるようなものは本編にはないと思う。
また、まず間違いなく続編が出るだろうから、それを待ってからやるのもアリだと思う。
・テキスト
序盤はコミカルなノリ、稀にシュールなのもあって笑いどころは多いので普通に楽しめる。
徐々に謎発言が増えてきたり、伏線を貼る頻度が高くなってきて、これを楽しめるかどうかが購入する際の一つのポイントになると思う。
最終的にほぼ全て疑問は解消されるのだが、解消されるまでの時間が数十時間以上経ってからというのも少なくないので
あまり覚えてようとしない方が楽しめると思う。覚えておく気なら、メモは必須。
量が多い上、時間がかかるので、少なくとも自分はメモ取らずには覚えておけなかったと思う。
ちょっと気になるのが、頻度は低めとはいえ、テキストの量が量だけにおかしな言葉使いもそれなりにあること。
変な表現(有り体に言えばスベってる部分)はまだ良いとして、閑話休題とかすべからくとかの言葉は正しく使ってほしかった。
・魅力的なキャラ達
大体どのキャラも笑える表面的な部分とシリアスな面を持っている。
特に主人公は序盤こそかなり馬鹿っぽい行動を取るけど、徐々に観察眼、洞察力などの実力を見せ始め、
瞠目するほどの行動力で各ヒロインのルート中、大活躍する。
自分の身を切り捨てるような姿は正しくヒーローであらゆる登場人物が主人公をべた褒めするのも納得。
台詞も結構良いのがあって「道化を演じる者のその素顔をさらすもんじゃない。
そいつがどんな汗をかいたが知らないが、たぶん舞台裏は絶対に見せたくないハズだよ」とかがお気に入り。
一方で、悪役の方はどれも小者臭漂い、やられるために出てきたんですね、わかります、ということ以外に印象に残った部分が無いのはちょっと残念。
・イベントCGと立ち絵
CGの質はやや不安定ながらヒロインは可愛く、絵画のCGもゲーム中に出すものとしては十分な質であり、量も問題無いので概ね満足。
立ち絵が特徴的で、立ち絵のスカートが異常に見えそうで見えない感じにひらひらしている。
まったく年頃の娘があんなに足を露出させてけしからん。もっとやれ。
ただ少し残念なのが年齢によって変わるはずの立ち絵の種類が少なかったこと。
雫ルートで若い紗希が出てくるのだが、6才ほど若いはずの紗希と18才くらい若いはずの紗希は同じ立ち絵が使われる。
ついでに言えば、若いとかじゃなくて別人にしか見えないのも変。
言い換えれば、年齢は変わってないのに顔つきが変わったような感じにも見える。
藍も推定8才くらいのときと推定20才くらいのときの立ち絵が同じなのはちょっと無理がある。
この辺は結構違和感が残ってしまったのが残念。
・Configの項目が少ないなど、システム面は若干悪い
Configの必須と思われる項目は全部あるので問題というほどのことにはならないが、
個別音声ボリュームとかマウスカーソルの自動消去の時間を調整したい人はちょっと気になるかもしれない。
あと、ボリュームがかなりあるからセーブデータコメントは欲しかった。
・ボイス
公式サイトに「主要キャラのみボイスあり」とある。モブキャラだけ無いのかと思ったが、
物語の後半だけで出るキャラは結構な比率で無いのはちょっと気になる。
まぁストーリーのボリュームを考えれば全部付けるのは難しいってのはわかるけど、
凛のオヤジや中村章一のボイスはあった方が良かった。
盛り上がる場面なだけに、「え、ここでボイスなし?」となると若干ながら冷めてしまう。
・大量の伏線と謎めいた発言
1章と2章で大量の伏線と謎めいた発言が出るのだけど、これが微妙に良くない。
凛ルートで回収されるものについては見事だと思ったけど、それ以外がやや微妙で
あまりに多いせいか回収されたときのカタルシスが徐々に減っていき、最終的には淡々と記憶を整理していく風になってしまったし、
回収も何というか単発の回収という感じのものが多くて、快感は感じなかった。
謎めいた発言も最初は面白い表現だと感心したりもしたが、やはり最後の方では
「あぁ、そういう意味だったのか。・・・だから何?」と思ったし、わりと底が浅かった気がする。
詩が一つのテーマになってることも影響しているのだろうが、この程度なら半分くらいの発言は
下手に隠すより普通に見せた方がプレイヤーが覚える手間が減って読みやすくなったのではないだろうか。
・無駄に多い選択肢
選択肢は開発初期の名残で残っている感じで、ほとんど直後の変化が無い。
なので、こんなに数は要らなくて、ヒロインの好感度が上がるか上がらないかの選択肢が5つあれば十分だったと思う。
キャラの反応もないから好感度上がってんのか下がってんのかよくわからないし。
・詩
自分が文学的な知識やセンスが欠けてるから分からないだけかもしれないのだが、
ところどころ挿入される詩の必要性に疑問を感じた。
うまく状況にマッチしてる部分はもちろんあるんだけど、
後半になると急に高頻度で出てくるから話が進まなくなってテンポを悪くしていると思う。
・エンディング
各ヒロインに合わせたエンディングロールと音楽があるのは素晴らしい。
・BGM
全体的な出来はまぁまぁ。エンディングの音楽は良かったが、BGM鑑賞で聴けないのが残念。
・攻略情報
各キャラのルートに入るのは選択肢を選ぶだけで簡単だが結構長いことスキップする時間があり、ミスると面倒そうなので
需要のある情報かはわからないが一応書いておく。
なお、ルートが確定すると二章で若干の変化が起こる。
・凛ルート 初期選択肢(真琴の立ち絵があるとき)全部下
でもそれが鳥谷だ→いや、普通に興味があってだな→落とすなよ。もったいないから。→おもしろくて忘れられない。→ここでやっておかないと後で何言われるかわからんからな
・真琴 全部上
・里奈 真琴の選択肢を上上下下上と散らしつつ
兄妹のような中の良さねぇ。→あぁやっぱり氷川かよ。→たしかに氷川が危険な目に遭うのも考え物だ。→たしかに氷川もやってれば客はもっと喜んだかもな。→想像などしないから大丈夫だが
を選択する。
雫
里奈と同じく真琴の方を上上下下上として里奈の選択肢は逆を選ぶ。新しい選択肢は
仮じゃないだろ→雫の寝ぼけを見られるのはいいな→俺は女好きだ!→雫がそう思って暮らしてくれているのなら、俺はうれしい
Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ章はトップ画面から選ぶだけ。
・CG枚数とシーン数
全体CG数(差分無し):141
各キャラのHシーン数とHシーンでのCG数は
凛 :4:7
真琴:2:4
里奈:2:6
優美:1:3
雫 :4:8
藍 :1:3
シチュやら服装やらは浅く広くカバーしてる
**この先濃厚なネタばれとなるのでご注意ください**
以下、各ルートごとの感想
・共通(1,2章)
暗い雰囲気で始まったかと思えば主人公や圭のボケっぷりを皮切りにコミカルなノリが続く。
序盤はごく普通の、良質な萌えゲーという感じで面白かった。
そこから度々出てくる伏線らしきものを推測を交えながらメモっていき、2章最後の桜達の足跡制作を楽しんだ。
共通全体のイベント自体はわりとあっさりめなんだけど、キャラが魅力的なのでかなり長い章なのに飽きなかった。
特に明石がかなり面白いキャラで、2章の後半は明石ルートと言ってもいいくらい活躍する。
ただちょっと気になるのはデッサン会の水で溶ける服のイベント。
これ、コミカルに描かれてるけど、集団レイプにしか見えない。多少控えた表現するにしても企画物AVのノリだ。
普通の学生にしか見えない奴らが悪ふざけでこんなこと出来るだろうか?普通は思ったよりヤバイ展開になったと自制するだろうし、
主人公側だって殴ってでも止めようとするところだろう。
「素晴らしき日々」なら作中にこういうイベントがあっても気にもならないが、ごく普通の世界観でやられると強烈な違和感を感じる。
こういう中途半端に異常な光景は読み手の基準が揺らぐから排除した方がいいんじゃないだろうか。
・凛ルート
唯一手放しで褒められるルート。
「またお母さん・・・。あ、いいえ、あのお人形さんに洋服を作りに来たのかしら?」の台詞で
一気に今までの伏線がつながったのは筆舌に尽くしがたい快感だった。
その後の展開も丁寧な描写と演出で最高に盛り上がったし、エンディングまで最高に楽しめた。
また、伏線の回収を最もわかりやすく行ったルートでもあり、本作の一番の面白い部分だと思う。
・真琴ルート
他のルートに比べるとやや不出来。
伏線回収前の伏線というか、ヒントみたいなのを無しにいきなり種明かしだけされるような感じがする。
圭と圭の母の表情が似てる云々言われてもプレイヤーはそんなの見てないから置いてけぼり感がある。
また、ポエムっぽいのが結構な頻度で挿入されるせいかやや冗長な感があるのに、
最後の校長Vs麗華の示談はダイジェスト風なテキストで終わってしまったりと尺の取り方にはやや疑問が残る。
・里奈ルート
伯奇と義貞登場。プレイヤー的には里奈が伯奇の生まれ変わり?とか優美が義貞?とかがすぐ思い浮かぶのだけど
キャラ自体は夢はあくまで夢としてちゃんと調べ始めるのが好印象。
そこらの凡作だとこういう描写を面倒ですっ飛ばしちゃいがちで面白くない。
まぁ最終的に里奈は伯奇じゃないってことがわかるので偶然そういう流れになったのかもしれないけど。
ルート全体の出来はまぁまぁ。主人公が右手の最後の力を使うのが格好いい。
里奈の膝枕シーンの太ももが長すぎるのはちょっと気になるけど。
・雫ルート
パッケージ飾ってるヒロインなだけあって、今までの疑問のかなりの部分が解消される。
凛ルートほど見事に調整されていた感はないが、見どころは多いし、雫のボケっぷりも楽しかった。
主人公が贋作を作ったシーンは特に良かった。ついに主人公が絵を描く描写が見れたし、健一郎が最後に銘を入れるのは感動した。
(良かっただけに桜七相図の差分が無かったのはちょっと寂しいけど。)
もっとも、このルートは結構おかしな部分も多い。
まず、雫の荷物を中村章一が止めていて、主人公が運送屋に連絡してから数分で呼び鈴鳴らすってシーン。
これってマンションの相当近くに待機してないといけないと無理。家で待ってるなら数分で来れるわけもない。
となれば連絡があった直後は雫が家にいるだろう、という予測のもと待ち構えていたんだろうけど、ハッキリ言って何の根拠もないし、
いつ主人公から電話が来るかもわからないのにずーと外で待ってるのはかなり間抜けだ。
荷物を受取るのを主人公だけでやって雫が外にいたっていいわけで。
まぁそこまで警戒してないと高をくくってたのかもしれないが・・・いずれにせよちょっとおかしい。
あとは念書の法的効力なんか当てになるの?とか生前の相続放棄は出来ないよ、とかもおかしなところなんだけど、
この世界では現実の日本と違う法律だったりするかもしれないので割愛する。
・Ⅳ章
最初の方から立ち絵に違和感あるなーと思ったら雫ルートにあった"現在から6年前"のときと立ち絵が一緒だった。
となると藍は・・・このとき8才くらいのはずなんだが、20才くらいのときと全く同じ立ち絵ってのは・・・いくら何でも無理がある。
このルートは健一郎の若い時の活躍が見れて面白いルートではあったが、
複雑骨折を数十時間放置しながら絵を描くシーンは無理があり過ぎて読むのにまるで集中できなかった。
ヒビや骨折なら応急処置さえすれば動けないでもないだろうが、複雑骨折して行動することって可能なんだろうか?
複雑骨折なんてなったこと無いから想像つかないけど、放置して動脈傷つけたらどうするんだ?
そうじゃなくてもそんな状態で動けば傷口がエライ勢いで広がっていくのは確実でとてもじゃないが絵を描けるなんて思えない。
確かに、怪我の手当もせずヒロインを救おうとするのは格好いいけど・・・現実離れしすぎてて冷めてしまった。
・Ⅴ章(藍ルート)
ついに一番お気に入りのキャラだった藍ルートに入り、圭の活躍も見れて上機嫌だったのに・・・まさかの圭退場。
しかもこの後どうなるのかと思えば唐突に数学やら何やらを交えた芸術史の話が始まるし・・・
何もこのタイミングでやらなくてもいいんじゃないかなぁ。なんかすごく、圭の扱いが軽い気がする。
それに圭が死ななきゃいけない理由もわからない。というか、作者の都合で殺されたんじゃないかとさえ思っている。
圭のおかげで再び絵を描けるようになった直哉を見て、「あぁ良かった、これでハッピーエンドだな」と思って眺めてたのに、
「でもそれじゃぁ物語が終わってしまう。続編が作れない。じゃぁ圭殺して直哉を再び絵を描けないようにしようぜ。」と
そんな都合で方向を捻じ曲げられたように思うのは邪推が過ぎるだろうか。
・Ⅵ章
圭が死んで約10年後の第二部が始まる。
新キャラやら成長したキャラやらが出てきて、一章と同じようなノリで進んでいくストーリー。
振り出しに戻っちゃって、一体どう収拾つける気なんだろうなぁとぼーっと読んでると凄まじい絵が出てきた。
真琴が主人公にチョークスリーパー(と作中で呼んでいる)をかけてるんだけど・・・これがすごい。
一体どういう筋力と柔軟性があればこんな技かけられるんだろう。っていうかこれ、主人公の全面的な協力があっても無理だろう。左足どうなってんの?
大体喋ってる間ずっとこの状態ってのがまた・・・何か良いこと言い始めたなら足くらいおろしてやれよ、と思う。
恐ろしくシュールな絵で話の内容がぜんぜん頭に入ってこない。
しかも、この珍妙な絵がこの章ではもう一種ある。
最後の最後、調子こいたトーマスが逆上してきたのを返り撃ち・・にするのはいいが、絵も文も両方間違ってる。
「俺はとっさに腰を落とし、右フックを繰り出す。」という文と弧を描いた攻撃エフェクト。これはいい。
ストレートとフックが交わったエフェクト。これもいい。
しかし次に出る絵がどう見ても右ストレート。
そして次に出る文が「腕が交差している。トーマスのストレートは、オレの顎下をかすめることすらなく空振り。
対して、俺のフックはトーマスの頬に強く突き刺さる(中略)あまりに見事なクロスカウンター。」
クロスカウンターならかすめる可能性があるのは右頬だろう。
そこで絵師さんの方が勘違いしたのかもしれんが、絵師さんの方も
体を大きく右に移動させるより左に傾けて躱した方が遥かに楽なことに気づくべきだと思う。これはどう見ても不自然。
明日のジョーに影響されたんだろうか?
せっかくの最後の最後の決めシーンなのにこれでは台無しだ。冷めてしまう。
そして、最後は主人公が幸せってなんだ?ということについて喋り出す。
最初は普通に読み流してたのだがこの後エンディングが流れるのでもう一度読み直した。
読みなおしたが・・・これがオチ?
ということは本作のテーマはこれだったのだろうか?
言ってる意味は大体わかるんだけど・・、まさかこれがテーマだとは思わなかった。
直哉が最終的に絵を描けるのかどうかは重要だと思っていたが、どうでもいいことだった・・・てことだろうか?
もしこれが本当にテーマなのだとしたら、私にはこのテーマに関係している本作の尺は一割も無いように思えるのだが・・
読解力がないせいでそう思うだけなんだろうか?
一周目が終わってからざっと読みなおしてみたのだけど、どうにもスッキリしない。
じっくり読みなおしてみれば、第二部の体験版付きみたいな終わり方ではないと思える日が来るのだろうか・・・。
しかしながら最後の主人公の台詞、迂遠な言い方をしているけど、特に目新しい考えでも何でもないし、
台詞はこれまでと同じく淡々としてるから、メリハリがなく、イマイチ「これでラスト」って感じがしないのは確かだと思う。
まぁそれなりに直哉の言ってること自体は面白いと思う。でもインパクトは無い。
序盤で「これがテーマです」ってハッキリ書いてあれば別だけど、いきなり主人公の最終的な考えを出されてもついていけない。
確かに言われてみれば、このゲームは幸福と美に関して描かれている部分は多い。だが、そのテーマはあまりに普遍的すぎる。
人間の行動はつまるところ全て幸福のためにあると言えるし、人間が「良い」と感じるものを「美」と言い換えることも出来る。
よって、テーマとして際立たせるには一工夫必要だと思うのだが、
本作では普遍的日常を描きすぎているために、あまりにノーマルなストーリーになってしまっている。
これでテーマを読み取れても言われても無理だと思うのは果たして私だけなのだろうか?
まとめ
なんだか最後の方は文句ばかり書いてしまったが、
笑えた回数は下手なバカゲーよりよほど多かったし、ヒロインは可愛かったし、
凛ルートはちょっと泣いたし、魅力はいっぱいあったと思う。
だけどそれだけに後半になると粗が見えてきたり、最初の方は魅力に感じていたことも後半では飽きてしまい、
キャラの謎めいた発言も「なるほど、こういう意味だったのか・・・だから何?」と思うことも少なくなかった。
加えて、終盤の展開にどうにも納得できないまま、プレイし終えることになってしまったので
最終的な点数は物語全体の質と量を考えると若干低め(と言っても良作の範囲)の点数になった。
もしかしたらもう一度最初からやり直せば評価は変わるのかもしれないが、新しく粗が見えてきそうでもあり、微妙なところ。
本作は確かに多くの魅力がある。だが、ウリが何なのかは私には未だに理解できいない。
体験版をやってみて、それが何か分かる人なら、秀作となるのかもしれない。
とりあえず、体験版をやってみるのはオススメである。