ゲーム性が高く、調教が作業化してると思わせない作りには驚き! エロシーンは噛めば噛むほど味の出るスルメのような仕様で実用性最高。縛りとレズシーンとアニメが無かったのは残念。
このゲームをやって、あらためてパラメータ値の上げ下げによる育成調教の楽しさというものを再確認した。
シナリオ偏重の今のエロゲ界において、ゲームとはシンプル・イズ・べストであるべきだという無印良品の価値に気付かされた逸品。
ゲーム性、エロ度、萌え度、雰囲気の良さなどは「出血簿」をはるかに上回っている。
「中身が無い」「過程しか楽しめない」といった意見もあるようだが…
たしかに、表面だけを撫でただけではストーリー性など皆無に見えてしまうだろう。
しかし、物語とは本来人から与えられるものではなく、自分で考えて把握するもののはずだ。
直接は書かれていない空白や行間をしっかり読み取り
調教の背後にある日常性や生活感、人物の心情を観察し、想像し、推測する。
例えば、なぜ彼女達は調教を重ねるほど堕ちていくのか?
何度も繰り返すうちに性感が無意識に開発されてしまったのだろうか?
それとも、元々淫乱のケがあったのだろうか?
主人公には何を言っても無駄だから抵抗するのを諦めたのだろうか?
主人公の機嫌を損ねないように従順な態度を取るのだろうか?
あるいは、精液を早く出してしまった方が早く終わるからフェラに積極的なのだろうか?
そういったハイレベルな読解力、本当の意味での国語力がなければこの作品の本質に触れることはできないのだ。
テキストや解説がクド過ぎると、読解して知的好奇心を満たす楽しみが奪われてしまう。
もちろん、そこまで深読みしなくても表面的な部分を抜きゲーとして楽しむことだって可能なわけだが。
この作品をつまらないと感じる人は、ヒロイン達との心のキャッチボールができてない場合が多い。
説明不足だと怒るのはお門違いだ。ゆとり教育による学力低下問題の影響は、予想以上に深刻だな…