シナリオもゲームも良い秀作
最後の最後に救われるエンドで良かった。
トルティニタは不遇だったが、物語の最初から恋人である人がいるのならばその人と結ばれてこそ、というのが私の持論なのでグランドエンドでアリエッタが目を覚ましたとき、心から良かったと思えた。
他のルートと同様に亡くなってしまうエンドでもシナリオとしては破綻せず、むしろそうなるのが自然に思えたので良い意味で裏切られた。
前半から後半にかけて盛り上がり、少しずつ真相が見えてきて、フィナーレを迎えるまで失速しなかった。
ファンタジーな部分のバランスが良く、世界観が素晴らしい。
事故の影響による幻覚・幻聴で押し通していたら、フォーニの声が周りに聞こえないことになって、シナリオ上それはまずい。
トルタ視点のとき、フォーニの存在がわかる音の演出もにくい。
欠点は主人公の声が合ってないこと。
個別に声を消すこともできず、違和感が拭えないままのプレイになった。