言う事無いです。あの急落差。正に螺旋回廊を転げ落ちるかの様な絶望感(2003/5/29コメント再提出)。
※コメントを全面的に改訂。
もうちょっと気合いを入れて書いてみようと思います。
このゲームで一番面白いところはやはり、主人公やヒロインを取り囲む圧倒的絶望感でしょうね。
ヒロインは、まったく見ず知らずの人たちに、拉致され、精神的にどんどん追い詰められていきます。相手は盗聴・盗撮、そして警察内部にまでその情報網を持つ用意周到な罠を張り巡らすという、鬼のような徹底ぶり。ヒロインだけでなく、主人公も次第に追い詰められていくという、容赦ない展開。
でも、グランドエンディングは、ちゃんとした(?)ラブストーリーになっているという。
「雪山での遭難での怪談(3人しか居ない筈。居ないはずの4人目は一体誰?)」の話を下敷きとして、自分にとってかけがえのない人との間に割り込み、その存在を駆逐する者がヒロインの心の中に入り込み、取って代わり、次第に文字通り作り替えられていく。
この辺りの過程は、ハードコアSM小説的で、良い意味でも悪い意味でも「こみ上げてくる」ものがあります。
この辺りや主人公とヒロインの心の流れと中盤の反撃の課程が、プレイヤーの沈んだ心を一気に方向転換させている所は非常に見事。ハッピーエンドまでの試行錯誤がなかなか大変ですが、この難易度は有る意味、シナリオ展開のハードさとマッチしていると思います。
1の様な、悲惨でリアルな物語の押し付け(破滅に向かって、唯やみくもに突っ走るだけのキャラクター達には虫酸が走る。というか、娯楽としてのシナリオ上の工夫がすっぱり切り取られている。これはシナリオ構築上の邪道と私は考える)ではなく、ドラマとしてちゃんと読ませる努力をしている点も高評価の一因。
ただ、それも、真のエデンの住人「#####」には主人公たちも敵わないという、1の補完(3への伏線かな?)という形でのオカルト一直線なキャラクターやそれに関わるエンディングも登場。唐突な感じは否めないし、##が登場し、主人公らに手を貸したおかげで、エデン側の登場人物がやや間抜けに印象づけられた所はやはり有るのですが。
##の従者が####の##だった事は、予想外。完全にやられました。
####(#の##)バッドエンドに至っては、##の総取りとも取れ無くない極悪エンドもありましたし。
「3」は、##が主人公なのでしょうか。続編も大いに期待したいと思います。
ちなみに、螺旋回廊1の評価が異常なほど高い人、鬼畜ゲームで愛は語っちゃ駄目だと思ってる方、純愛系万歳な方、葉っぱ&鍵志向の強い方は、向いてません。多分、やらない方が幸せです。