人が造ったものと人を祝福する、私にとって『どんな時も決して消えることのない、美しい無窮のきらめき』のようなゲームだった
プラネタリウム上映の話がたまらなく好きだ。
主人公がイエナさんの整備で苦労して、使わない工具を何度も差し出されて(かわいい)、ほしのゆめみがずっと宣伝して、遂にドームに星が映ったたとき言葉にならない感動があった。
ときに残酷な社会や人の描写がこれまで語られていたからこそ、ゆめみが誇らしく語る人の業績、宇宙の神秘に聞き入ってしまった。
ある種滑稽にも取れたような彼女のプラネタリウムにかける想いがその裏側まで、プラネタリウムの素晴らしさと共に伝わってくるのだ。
そしてあの上映を観ると、あのような終末でもまだ希望はある、或いは残せるのではないかと思える。主人公が人のいるところに行きたいと思えたこと、生きることへの諦念が何気なく薄れていたことが本当に良かった。