映画の主人公や物語に想いを馳せながら、数少ないヒントから謎を解き友人の窮地を颯爽と救う白羽に痺れた。傍から見ればIQ150くらいの奇人に見えて笑う。
友情、ミステリ、恋愛が精緻な描写で紡がれる。日常の中で創作、知識を通じて非日常やミステリを作り上げ、綺麗な世界観が生まれている。
好意が単なる仕草や会話から生じるものでは無く、キャラクターのトラウマをヒロインと主人公の双方が乗り越えて生まれる、というのが主人公のキャラ性とマッチして密度の高い物語になっていた。
演出は幕間でブラックアウトからの語りが映画の様で良かった。
単品として見るとエンディングがあっさりしていることだけ評価を下げる。これは続編との兼ね合いに期待したい。