すごく良かったけれど、良かったからこそ惜しい。
とにかくキャラクターが魅力的で、キャラ同士の掛け合いが楽しい。世界観の設定、ストーリーもいい。
でも描写が足りない。盛り上がるところでいつもあっさり終わってしまう。
心理描写が必要なところでそれが充分されない為、キャラが冷たい人間に感じる事も。えっそれで済んじゃうの?○○が死んだ事ってその程度?みたいな。
あと戦闘がものすごくだるい。何度も何度も同じ文章を読まされる。
これらの不満点が無ければあと10点は高くしたのだけれど・・・。
絵は当時流行った感じの絵柄。自分には懐かしく感じられて良かった。
以下Hシーンに関してのネタバレ気味な感想。
このゲームはメインヒロインとのHシーンが1回しか無く、今の常識で言えば少ねーよ!と言われてしまいそうだけど、この作品に関しては1回しか無いからこそ物語上すごく重要で意味のあるシーンになっていたと感じた。ヒロインを抱く決意をするタイミングがまた絶妙で、Hシーンで感動して泣いてしまった。
それからドゥエンディ達とのHシーンも各一回ずつだけど、ドゥエンディの場合「抱く=殺す」という設定が悲壮感あって良かった。
まさに「18禁」でしか描けない物語という感じ。