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浜蔦さんのランス10の長文感想

ユーザー
浜蔦
ゲーム
ランス10
ブランド
ALICESOFT
得点
100
参照数
590

一言コメント

単品での評価はではない。一つの歴史的な作品群への評価

長文感想

おそらく点数の高さから購入したランス初心者には、80~70点ぐらいの点数だろう。

ここまで長い期間(平成丸ごと)を使って完結した作品は、「ランス」ぐらいであり、完結までに積み重ねられたシリーズ全体への感慨で主に評価が高い。
なによりも完結にまでこぎつけたうえ、今までのキャラをしっかりと活躍させられるゲーム性にも目を見張るものがある。

鬼畜王から「6~この作品」までプレイしてきた身であるが、購入してクリアしてから2年近くたって書く気になった気さえする。

多くの高評価の人達と同様に私は幸運だった。リアルタイムでランスの活躍が出てくるのも楽しみにできて、鬼畜王のEDからどのように変化を加えてくるのかドキドキしながら、プレイしていたのだから。
EDを見た時の感動と充実感は、未だに他の作品では味わえていないのが目下の悩みですね。

ここから少し冷静な評価
しかし、現代のゲームプレイヤーにとって100h以上必要となる周回エロゲは発売当初(2018年)の熱気がないととてもやれたものではないとも思う。
Version1.04までのアプデで「何でもあり宝箱」が修正されて、「勇者とボール」サッカーコンビの加入が遅くなったためエンディング回収が面倒になっているのもマイナスだし、単純に一部カードも集めにくくなった。
このただでさえ運ゲー極まってるのに、コンプにおいて裸立ち絵やURレアリティ厳選が必要になる点は非常にマイナス。
なぜ修正を加えたのか。アプデ後に改めてやってみたが、覚醒勇者で「楽に魔人二枚抜きできる爽快感」が消えてしまったように感じた。

二部のボーナスもなくなり結局発売当初のクリア後の俺ツエー感はかなり喪失してしまったと思うし、面倒さが増えてしまったように思う。

だがこの作品が自分が唯一100点をつける作品になるだろうなとやはりおもいつつ、やっぱりこれが「ベストオブエロゲ」として何年経過しても変わらない凄い作品だと思う。