二人寄り添い背中合わせて 鼓動感じ前を向いて
宿ガルシリーズの2作目はマーヤがヒロイン。前作をベースにしつつも、パラレルワールドのようなストーリーでした。魔神と契約した側のヒロインで、前作では魅力が出る前に終わってしまった印象でしたが、今作は出だしから同棲が始まるので自然といろんなシチュエーションが味わえましたね。この非日常を上手く混ぜこんだ同棲生活は、前作でも思いましたが、ロープライスで尺が限られているなかでは効果を発揮しているなと思います。
魔神の人間味が溢れるところも序盤から中盤にかけて「日常」て呼べる部分であって楽しいですね。そこから夕里他スターズに拾われ、対魔神となっていくわけで、そこからはバトルものっぽさもあります。あまり描写が強くありませんが、始まりと終わりの繋がりは一応の形になったのかなと思います。まあ、ここでもマーヤより夕里の(いろんな意味での)強さが目立っていたのですが。
申し訳ないけれど、マーヤのような包み込むお姉さんタイプが苦手な自分としては、あまり期待が出来ないところがありました。しかしながら、前作での夕里ゲーから少し劣るものの、きちんとキャラクターの良さを引き出すシナリオ構成になっていたように感じます。ペトラという好みのキャラクターもそれなりに物語に絡んでおり、想像以上に楽しかったなと思います。
次作で一応完結となると思いますが、鹿子がデレるというなら、そしてこのテンションとクオリティでやってくれたらと思うと、期待は自然と高まるのです。