初恋は桜と共に舞う
ウソシリーズ以外のCampusは初めて。世界観は共有するものの、魔法はあくまでツールにすぎず、恋模様にベクトルがあったのは好感です。
二人のヒロインがいるように見えますが、遥のルートはなく、メインのルナだけのお話。遥は主人公の初恋であり、遥もまたそうであり、ここから話が分岐して繋がらないのは、遥推しの僕としては悔しいですね。
ストーリーは、魔法使いになるためには失恋を経験しなければならない、ことに起因します。初恋は成就しないという中、失恋をするためにルナと主人公は近づいて行くわけですが、そこで本当の恋にシフトしていくのが本編。ルナの背景が本編ではほとんど描かれないため、ダイジェストのような構成や説明になってしまう傾向にあり、もったいないですね。トラックに命を狙われた事を契機に、ルナの成長と想いを再確認し、エンディングを迎えます。ここが本編の終わりで、いわゆる共通ルートのようなもの。製品版としては、アフターストーリーが個別であり、メインですかね。
アフターストーリーでは、イチャイチャとシーン回収が主であり、ルナの魅力が一際出たのはこっちに入ってからですね。相変わらず遥は置き去りですが… 共通からのリンクとして、父親やら刺客やらが出てきますが、あまり変化もなく、シリアスもすぐに引いてしまうので、やっぱり主題は、初恋なのかなと思います。そのあたりの回収はありましたしね。
続き物ではないロープライスで、どこまで話を深掘りするかは、難しいところですが、シンプルなテーマにした分、上手く収まった感じです。遥ルートがないバグはありますが!