立ち向かう君の楯になって 駆け巡る想いそのままに
AXLが過去に発売した作品の続編にあたる今作。ストーリーは新たなものとなっているので前作未プレイでもプレイ可能ではあると思います。ただやっておいた方が無難でありますよね。僕はやらなきゃやらなきゃと思って結局やってなかったですが、楽しめたほうかなと思います。
ヒロインはメイン寄り3人にサブ寄り2人の5ルートに分かれます。ストーリーの本筋は希望。1番最後にプレイしないと分からないところもあるかもしれませんね。バッドエンド分岐もありますが、希望ルートで進むと、作品の根底にあったものが回収されながら、「愛する者の楯になる」というテーマ性を十二分に表した展開になってるかなと思います。
次に核になる話は莉里ルート。学園の闇と明らかに悪役臭い桂を踏み台に真の黒幕に迫るお話ですね。登場人物が少ないので先は見えてしまうのはありますが、展開は先を気にさせるワクワクするものだったなと思います。これぞ潜入ものといった具合ですね。あそこまでいったら乱交のひとつあっても怒らないのにね。
真愛は桂がやっぱり悪い奴という王道展開に学園の裏側…というか学園長の過去と真愛の出生の秘密という、ヒロインにわりと焦点が当たります。これはわりとアリかなとも感じますが、なにしろ学園長の悪事はとくに何もなかった感じでストーリーには何の深みもない「へー」で終わっちゃう、そんなルートでした。
サブ寄りのソーニャは、活躍度的にはメイン級。作品全体通して終始よく動きます。ルートはいまいち波に乗らなかったですが、作品のキーになるところでいい働きをしています。
もう1人麻衣ことエコーは当たりのヒロイン。エコーのコロコロ変わるキャラクターをあじ秋刀魚さんが好演していたのが印象的です。個別ルートのストーリーも短いながら、麻衣の秘密、そして決着を描いており、もっと尺をほしいくらいです。
あと気づいたところは期待感を抱かせる音感面のアシストがよかったこと。そして過去作品のヒロインたちがちょいちょい登場するとこ。とくに一枚絵に居るのを見つけるとなんか嬉しいですね。
AXLとしてはオマケ的な要素を込めた作品かもしれません。次作が早くも発表されていますが、次回はまた色が変わりそうで楽しみにしたいと思います。