ねぇもっと強く私を揺さぶってよ
あかべえそふとすりぃは最近、早いスパンで繰り出してきますが、今作は同ブランドの「できない私が、くり返す。」のスタッフで製作された新作。ただ前作とは異なり、作風はガラッと変わりましたね。
ストーリーはいろんな女性と出会いながらいろいろな場面に向き合っていくもので、シナリオ重視というよりキャラクターや雰囲気でプレイしていく感じ。
美優ルート
働くオトナの代表的な存在として、メインに近いお話。お嬢様的立ち位置として、ストーリーはそれに向き合っていくのが後半に向けてのメイン。キャラクターとしては好きになれませんでしたが、ストーリーは王道ながらもまとまりがよく、よかったと思います。
紗夜子ルート
ミュージシャンならではというか、自分のやりたいことと他者がやらせたいこと、というふたつの思いのなかで、シリアスになりすぎず、案外さわやかに進んだと思います。個別ルートのなかではエンディングはいちばん好きです。
優里香ルート
わりと優里香本人よりまわりのキャラクターが活きたルートかもですね。マスターの件はここでしか取り上げられていないような気がします。かという優里香もプレイ前から急激にかわいさを感じたキャラクターで、ストーリーも大人しいながら、しっかりと良さが出ており、トータルでみるとルートとしてはいちばんよかったと思います。
ともえルート
働くオトナというだけあって、その職種を上手く活かした展開になっていましたが、強引な持って行き方や前後の繋がりがよくわからない場面もあり、そのあたりは残念。キャラクターとしてはいちばん好きだったんだけれど。
アスカルート
学生が働くオトナなのかは疑問ですが、ストーリーの構成は伏線回収含めてよくできていると思います。キャラクターを活かしたシナリオゲーという、できわたを彷彿とさせるような個別ルートだったと感じました。
方向性は少し違いますが、前作と同じくコンパクトにキャラクターの良さとテンポのよいストーリーの運びは健全だったと思います。今後もこのスタッフで新しい境地を見せてほしいなと思いました。