胸に押しあてた小さな手 伸ばすように
この気持ちには、素直になりたい。
いわゆる戯画マイン。これだけハッキリした絵だけゲーも久しぶりですね。根本的に尺が足らず、共通、個別共に明らかに、割くべきシーンがカットされ、イベントへの過程やそもそもそのイベントにほとんど描写がなく、究極的には次の場面で大幅に時間軸が飛んでることもありますね。作品としての捉え方は色々あるでしょうが、個人的には良さは良さで買ってあげたいと、どの作品でも思っていますが、今作にそんな甘えは許されず、少し豪華なCG集くらいの感覚です。全体的に雑で、難しいことや少し立て込みそうな話題はあえて投げているように見えます。こういう時サブキャラクターが上手くバランサーになると持ち直すんですが、妹や坊主は最大級ウザく、キャラクター性がまったく肌に合わない。サブでここまで評価下げられるとは思いませんでしたが。
みゆきは個別ルート入ってからわりと好きになりました。とはいってもその個別ルートが短いのでね。ストーリーとしては、自分のやりたいことを見つけた!という王道ではあるも、展開によっては見せ場が作れたり、とおもしろくなる要素ではあります。が、それを数クリック(は言いすぎかもしれないが)で終わらせてしまうのだから救いようがない。これはライターだけの責任ではないように思います。
もう一人の上級生、叶恵ルートはアシスト会の発起人らしく、イベント後の燃え尽きた気持ちに目を向けたり、その後の活動に考えを巡らしたりという描写がうっすら見えるものの、サンタコスにばかり注目が行くだけで、それ以外が何もありません。珍しく上級生にしては、好きなキャラクターだっただけにとても悲しいです…
のはなは気軽に話せる同級生枠。個別ルート関わらず、終始楽しくプレイできるヒロインだとは思いますが、家族の話が少しあっただけで、あとは次回の代表の話だけで終わり。朋美ルートと被る所もあり、尺がどうこうよりも、差別化を図って欲しかったところ。
朋美はクールな同級生で、しかしそれでいて時々相好を崩すのがグッときます。親の期待に応えるためにも~という優等生たる所以はさらっと触れられるますが、特に次に繋がることもなく、結局はエッチの連続で終わり。掘り下げられる点はあるだけに、全体的にミドルプライス級のボリュームが足を引っ張った格好に思えます。