かけがえのない場所守って行く この力で
毎年春の恒例、AXLの新作。
今回は普通に学園ものです。
ストーリーとしては、あやかしを主題に、いろいろ起きるハプニングを乗り越えていくという、ある種王道。ヒロインが5人ということもあってか、共通個別ともに短めです。とくに個別ルートでは、山が後半にひとつしかなく、盛り上がりに欠ける印象です。共通ルートは敵キャラとしてライトの当たっていた晴歌があっけなく、気持ち的にはシリアス色そんなに出したくないのはわかりますが、モヤモヤした印象。個別ルートでストーリー的に活きていたのは、巳凪と紬くらい。ただそれも田舎の町特有のバックグラウンドの描写が薄いので、あまり思い入れが涌かない感じ。もう少し共通を長めに割いておけば、個別ルートも中身あるものになった気がします。それもヒロインが5人っていうのがネック。ヒロインを一人減らしてサブでよく動くキャラクター入れれば、また違ったかも。サブが大した活躍のない男どもとウザさ漂うタヌキじゃ、どのルートにも変化は出ないですね…
CGは相変わらずSDがかわいいです。一枚絵でもアングルで好きな絵もあり大方満足ですが、やはり気になるのは作画が少し崩れているのと精液描写の薄さ。これもAXLといえばそれまでですが…
昨年、一昨年の異世界ファンタジーものの方がキャラクター的にも好みは多かったし、ストーリーも広がりがあって面白かったですね。今年のAXLは今一つ波に乗りきれていない作品となったように思います。