さぁ 踏み出すのさ 僕だけの未来へと
ストーリーはとてもシンプルで時を戻しながらただひとつの願いのために繰返し進みます。
結末はわかっていますし、エンディングよりもそこまでの過程を楽しむ作品だと思います。何度も何度も失敗を重ねながら、段々と核心に迫っていくストーリーをキャラクターひとりひとりに焦点を当てながら展開させて行くので飽きは不思議と来なかったですね。オーブを断念した時点で各個別ルートに分岐しますが、やはりメインストーリーはTRUEルート。悪役や敵役が少しインパクト弱い気もしましたが、大きく話が飛躍することもなくコンパクトにまとまった感じもあります。
キャラクターが全体的に都合よく動いていたのがあからさまで、少し気になる点はありました。もう少し自然な流れにならなかったのかな、と。全体的に粗さが目立っているのも否定できず、ひとつひとつのエピソードがもう少し丁寧だと更に世界観に入り込めると思います。ただ粗いながらも緩急はしっかりあり、これからの作品にも期待が持てる一作目になったと感じます。
音楽はボーカル曲含め完成度高く、演出面も頑張っていましたが、CG面はもう少しブラッシュアップできそうですね。
いい意味で流れに乗った作品ですので、今後も期待したいです。