こんな私でも夢を描きたいよ
CUBEのyour diaryに続くカントクさん単独原画作品。前作で方向性を見失いかけましたが、今作は純粋なるキャラゲーになりました。
ストーリーの軸にあるのは"舞台"
舞台と言っても演じる者、作る者、支える者、見る者、いろいろな視点から物語が進むため、学園部活動ものによくある、ひとつのゴールを目指して~というものではないと思います。もちろん舞台を目指して取り組む姿もありますが、それは共通ルートが頂点で、個別ルートはそれぞれの視点から見た舞台とは?という話、あるいはそれに付属するもの。どのルートとっても展開が重くなることはなく、小さな課題に対して向き合い、あとはいちゃいちゃがメイン。そのあたり描写が薄い気もし、エッチシーンに傾倒してる感じもあります。個人的には、もう少し舞台に焦点をあて、それこそ青春グラフィティのようなものを感じたかったところです。
キャラデザはカントクさんの安定感が光り、CGなどもCUBEらしいですね。OPのDucaさん曲もとても良く、ムービーの演出なんかも好み。だからこそもう少し中身あるストーリーがあるとよかったなと思います。結局はそこそこなレベルを保ったキャラゲー。ただCUBEの方向性としてはこういうタイプの作品が、今後もほしいですね。