拓かれた道には そう栄光あるのみ
意外にも初の暁WORKS
ダークヒーローものの良作で、テンポよく進むストーリー展開と個別ルートの盛り上がり方は結構好きです。
舞台のテーマとしてあるのは主人公成田真理の復讐劇。個別ルート毎にテーマ性は活かされているものの、エンディングの落とし方には差異があります。個人的にはエルルート、朔ルートの流れが好きでしたね。
キャラとしては成田真理の独壇場でサブの働きがイマイチな気もします。端役とはいえ、美鳥とかいつの間にか退場してましたし…
また「テンポよく」を言い換えれば「無駄な描写を省いた」ストーリー。個別ルートによっては、細かな所は飛ばして、早急な展開が目立つのでそのあたりに目を瞑れるかが、この作品を評価できるかのポイント。個人的には、ぶつ切りでも良質の物なら「美味しい」と言わざるを得ないと思います。それほどには痛快なストーリーであったことは間違いないです。
あとは音楽がとてもよく、ボーカル曲BGM含めて作品に合っていましたね。1stOPと2ndOPが雰囲気が変わる上で非常にいい曲でした。
総括すれば粗さは確かにあったかもしれませんが、堂々とした舞台劇。シェイクスピアなど文学的なベースを取り入れたりと、シナリオが上手く構成を作った作品だったかと思います。