君のせいで芸術は爆発だ!
ピュアガールに続くななかまいさんがメイン原画の作品。全体の雰囲気はそのままも、前作のいい意味での粗さがなくなり、丸くなった印象です。
ストーリーは芸術の学園を舞台にしたもので、単純に変態を題材にしたピュアガールからは違います。これが上手く活かされたかというのが、前提ですが、答えは否でしょうか。複数のライターさんが関わりましたが、結果的に"上手くまとまりすぎた"が感想です。設定を意識するあまり普通のキャラゲーという範疇にとどまってしまい、いい意味でのキレが無くなってしまったように思います。
個別ではこのか、かがりが好きで、特にかがりルートは設定からもメインになるお話。各ルートの中では芸術に対するアプローチが一番よかったように思います。どのルートをとっても特段驚きのあるストーリーではありませんが、キャラの魅力や個性を活かしたお話であり、キャラゲーの中ではまずまずといった感じです。
トータルで見ればテンポのいい良質のキャラ萌えゲー。前作のようなエロとは少し違いますが、シーンは十分そろっていますし、良くも悪くも"まとめた"作品だったと思います。それこそ爆発するようなインパクトがもっと欲しかったところです。