願いをこめて 星空に想い歌うよ
エロゲを始めたばかりの時にプレイした恋色空模様と同じ原画シナリオ担当ということで、期待値高めで臨んだ今作。前作より確かにボリュームはありましたが、中身があったかが重要なところ。
恋色空模様で感じたのは、共通長めのストーリーでキャラ同士の掛け合いがとてもテンポよく、身近な事件を力を合わせて乗り越えていくことが丁寧に描かれていたこと。
今作は確かに共通ルートが長めで雰囲気的には確かに恋空。ただ中身が伴わない長いストーリーは正直プレイしていてつらいです。主人公が島にやって来て事件が~の流れは二番煎じに見えてなりません。ポンポンと話が進むわりに、テーマが見えず迷走を繰り返しているよう。事件とは言っても、ただヒステリックに叫ぶオバさんが騒いでいるだけ。各個別ルートにも言えることですが、不快なキャラが目立ちます。話を進める上での必要悪なのかもしれませんが、そもそも主人公サイドとの対立が成立していなく、一方的にわめきたてるだけで無意味な存在です。それもあってか、個別ルートでも盛り上がりなく、テーマもバラバラ、事件の解決もあっけなくというのが多々見られます。
この作品、恋空と比べると変わらず楽しめるのは絵とキャラクターだけというのが本音。それもキャラクターは恋空のようにサブまで活きることが少なく、ストーリーでの活躍もイマイチなので入れ込みも半減。せっかく有名どころの声優さん揃えても、もったいない気がします。
音楽はまずまずですが、fripSideのシリアス感あるOPからするとストーリーはそれほどでもなかった感じ。個人的にはAiRIさんの2ndOPように終始明るいキャラゲーならよかったという思いです。
おそらくファンディスクがありそうですが、このストーリーから新たに期待をするのは難しそう。恋空ahehではファンディスクでもストーリー展開上手かったですがどうでしょうか… どうしても比較になってしまうのは、期待があったからこその残念さだとご容赦ください…