見上げれば きらめきの向こう
・シナリオ(15/20点)
ココロをテーマにしたストーリー。共通はネット社会の問題を提起するにはなかなか起伏があり、また事件の盛り上がりも面白かったところです。しかし個別ルートがパンチ力不足。唯一テーマ性がよく出ていたのは聖ルートでしょうか。朝顔や水菜ルートは物語の核心に迫るメインのお話ですが、いちゃらぶの方に重きが置かれた印象です。水菜に関しては事件の解決があっさりとしすぎて、ストーリーのメインとするならもう少し展開があってもよかったと思います。
・CG(17/20点)
立ち絵や一枚絵はもちろんですが、背景が相変わらず丁寧で素晴らしいです。キャラデザはそれぞれ原画さんの特徴が出ていてよかったです。SD絵も上手く使われていましたね。
・キャラ(14/20点)
双子は前作でいいキャラだったんですが、今作は不発のよう。これぞっていうヒロインがいなかったので全体的にあっさりで、のめり込む要素に欠けてしまった印象です。
・音楽(16/20点)
作品にあった、きらきらした曲が目立ちます。OPやメインテーマと物語を彩るのにいい曲なんですが、EDなり挿入歌なんかも使い回しなので、そのあたりは残念…
・システム他(17/20点)
相変わらず素晴らしい演出。SDキャラの使い方が非常に上手く、ネット上でのやり取りを、かわいく、わかりやすくしていました。
以上、計79点です。
設定を最後まで活かしきれなかったのがもったいないです。共通と個別の温度差が激しく、ある程度割りきらないと面白味に欠けそうです。
あとは無駄にしっかりとしていたHシーン。個別のメインはこれですかね。つながっていたのはココロだけじゃなくてカラダもでした。