夢か まことか どちらを望む
・シナリオ(16/20点)
基本的に一本道で二周め以降はサクサク進みます。ストーリーは夢がポイントになっているだけあって、夢と現実の行き来が激しく、なかなか時間の流れをつかむのは難しいです。
個別ルートが多めの構成で個別ルートに重きが置かれるのは実質ラスト一話なのかなあという感じです。ストーリーは夢の中なので何でもアリって感じで、だんだんつまらなくなってきますが、どのルートでもラストを上手くまとめてあるので、個人的にはよかったと思います。この点、森崎さんは人間模様の描写が相変わらず上手いなあと思いました。
・CG(17/20点)
CGはパープルらしい感じでやっぱり好きです。今作はSD原画にこもわたさんが参加されているので、よりキャラの魅力が出てると思います。
・キャラ(16/20点)
結局は有栖と舞亜が話の中心になるので、それ以外のヒロイン含めたキャラにはそれほど大きな意味は無かった気もします。声優さんが好きな方々だったのでよかったですが。
・音楽(17/20点)
ボーカル曲もBGMも作品にとてもマッチしたものでかなりよかったと思います。とくにシリアスな場面の時に流れる曲に。
・システム他(16/20点)
オープニングのムービーが結構好きです。使い勝手はいい方ですが演出にもう少し工夫があるともっとよかったと思います。
舞亜補正 +1点
以上、計83点です。
「不思議の国のアリス」をはじめ、ファンタジー要素を詰め込んだ感じでしたが、結局のところ「人の心」に焦点が当てられているように思いました。
咲にしても弥生にしても景子にしても「心の中の自分」との闘いにポイントがあったなあという印象です。
「不思議の国のアリス」など元ネタにそんなに詳しくないので所々難しかったですが、面白かったと思います。
その点では森崎さんの前作、リバースコロニーの方が分かりやすく簡潔かなと思います。