永遠と刹那は出会った
・シナリオ(16/20点)
妖と人が紡ぐ純愛伝奇アドベンチャーとか謳ってるけど、根底にあるのは、自分のなかの自分とどう向き合うか。あの時ああしていれば、と思うのは誰しもあることだが、その時を回顧しても、結果論でしかなく、またその選択が正しいかは決してわからない。そう考えると、作中で理奈が言っていた、別の選択を見てもとに戻るということは、非常に当を得ているのかもしれない。人の抱える闇は複雑で曖昧ゆえ、一筋縄ではいかない。それを、異界という概念で上手く表せていたのではないでしょうか。とくに、沙織√なんかに顕著に感じられ、その後半は面白かった。ひとつの物語の収束としては、リーゼ√がけっこうよかった。リーゼは最後に持ってきたほうがいいかも。
そのように個別√はそこそこ掘り下げられていたと思いますが、全体としては消化不良感が否めないです。またHシーンの挿入が如何せん不自然に感じました。前後の繋がりが悪く、流れが止められてしまっているようです。本編に無理して入れなくてもよかったのではないでしょうか。
全体を総じてみれば、当初期待していた内容とは大きく乖離し、個人的な懸念であったシリアス場面の描写は、あまりに簡単に片付けられてしまったように感じる部分もありました。
・CG(16/20点)
原画はねこにゃんさん。かわいいですね。少し崩れている所もありましたが、いいと思います。
ただ主人公含めて、男のキャラデザはダメ。好きになれなかったです。
・キャラ(15/20点)
気に入ったヒロインはリーゼくらい。くおんが好きなれないとけっこうキツイかも。サブでは理奈がお気に入り。CVは鶴屋春人さん。この人の声すごい好き。まだ多くの作品には出演されていませんが、期待してます。
・音楽(13/20点)
OPは良い。歌は佐咲紗花さん。
・システム他(17/20点)
フローチャートは結構便利。おまけでスタッフ、出演者のコメントがみられるのもいいですね。
できれば、画面はワイドであって欲しかった。
リーゼ補正 +1点
理奈補正 +1点
以上、計79点です。
桐月さんとねこにゃんさんが出会った時、なかなかの物語ができました。