Happy Birthday to the end of the world, and so long…
・シナリオ(17/20点)
スカイタワーにネット社会と世界の終末。まさに2012年にふさわしい作品でした。疑似現実という世界で幾度もの終焉を迎え、ただひとつのために。
はじめは、アニメ化した某ラノベのような設定があったり、いろいろなパロディがあったり、ウイルスや氷などのかなり無理矢理なストーリー展開があったりと、面白いんですがもう一歩という感じでした。
そのモヤモヤをひっくり返したのがラスト。ご都合主義感は否めませんが「誕生日」の使い方が素晴らしいです。 イリの言葉が胸にジーンときます。あとあそこで「Happy Birthday to…」流すの反則です…
・CG(14/20点)
決して雑というわけではないんですが、好みの絵とはいえませんでした。
・キャラ(17/20点)
やはりキャラの動かし方が絶妙でストーリーの流れが上手く作られています。メイン4人もさることながら織塚の役割は重要だったと思います。
・音楽(17/20点)
多くの方が参加されていますが、全体的なまとまりがあり、かつそれぞれの良さが出ているように感じました。OPのデンカレさんも物語の幕開けにふさわしかったと思います。ただ音楽で一番良かったのは、と言われればやはりEDの「Happy Birthday to…」です。とくに歌詞がいいです。作詞を海富さんが担当されてるんですね。
・システム他(17/20点)
texiなど独特の機能を使った演出は面白く、センスを感じました。
以上、計82点です。
気になる箇所や少し強引な展開がありましたが、面白かったです。ストーリー的には王道ながらもミカルートが好きでした。
エピローグをみると歌詞の意味がわかりますね。
「さぁ一緒に 全ての終わりと 始まりを告げる 歌を唄おう」
さらにこのタイトル「終わる世界とバースデイ」
タイトルの付け方まで含めて、よく練られていた作品でした。