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残響さんのユリキラー 淫欲に堕ちる百合たちの長文感想

ユーザー
残響
ゲーム
ユリキラー 淫欲に堕ちる百合たち
ブランド
アトリエかぐや
得点
55
参照数
5966

一言コメント

デストロォォオオォオォオオォオォオオイ!!!!!(この感想はとある百合ゲーマーの敗北の記録である)

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

●はじめに

\ぱぱぱぱー、ぱー、ぱららぱーぱー、ぱららぱーぱー、ぱららぱー/(スターウォーズのテーマ)

時は西暦2015年……
銀河系第三惑星、列島日本国の僻地において、ある一人のエロゲーマーがいた。
その名は残響。
アトラク=ナクアをはじめに、これまでカタハネやその花などの名作百合ゲーや、様々なコンテンツの百合二次創作に悶えてきた歴戦の百合者である……!
しかし……!


\たーんたーんたーん、たーたたー、たーたたー/(ダースベイダーのテーマ)


残響はエス(百合文化におけるひとつの概念)の暗黒面……ダークサイドに墜ちてしまった。
彼はあるゲームに触れた。
その威力は大きく、大きく……本来百合にあってはならない様々なモノを含んだ、毒を持った花……いや、花と呼ぶのさえ愚かしい。
そのゲームの名は……ユリキラー。
エロス惑星アトリエかぐやから排出された、今世紀未曾有の百合滅殺兵器である。
あたかもダースベイダーのヘルメットが淫猥な何かを予想させるかのように(叱られるぞ)、このゲームには黒光りするナニモノかがある……!
だが……!
初音姉様と奏子(アトラク)が、アンジェリカとベルが、姫様とエファ(カタハネ)が、彼を見守っていた……! 
そう、暗黒面にとらわれても、心に百合の花は咲くのだ。
行け残響! 宇宙的百合殺しに負けるな!
フォースとともにあらんことを!


●弁解

はじめに断っておきますが、残響(筆者)はガチ百合者です。まだまだ道なかばですが百合ゲーマーです。

じゃなんでこんなゲームやってんの、バカなの、死ぬの? 自殺志願者なの?
はっはーん、どうせアンタ、百合好きとかいっておきながら、実は美女美少女にティンコぶっ込むのが大好きな偽百合者だろ!
……とかいういわれなきヘイトがくるだろうことは予想しています。


「ネタでやってるっつってんだろ!!」


俺はなぁ! もともとはこのエロスケさんでも「その花びらにくちづけを」のレビューとか、「きみはね」のレビューとかを書いてるひとなんだっちゅうの!
ていうか、アトラクとカタハネに100点つけてるの! サマリー見てください!

そんなわたしがこのユリキラー……「百合殺し」をなぜにプレイしたか。
ネタ以外にありゃしません。

ていうか。
実をいうと、アトリエかぐやのゲーム、今までエロゲーマー長年やってきて、実は1作しかやってないのですね。
プロフ欄に書いている通り、射精ができんので……

そんな奴がなんでユリキラー。
死にたいの? この「いいぜ……おまえが百合を愛するなら……その百合という概念をぶっ殺す!」なゲームをやるっちゅう。


だが。
わたしもわたしで、日頃思っているわけです。百合の耽美なる世界、清浄なる世界に浸っているだけでは、ガチ百合者としてのクンフーが磨かれないのではないかと。

「強くなりたくば喰らえっ!!!」

あえて自分と敵するものを食ってこそ、真の百合ゲーマー足り得る……
……いや、ぶっちゃけ嘘。別にそんなんしなくても、こないだ出たその花雫エリFDで南の島で萌えてれば百合的にまったく済む話であるし。

まあ、正直いうと、自分が百合ゲーマーとして、それなりに経験積んできたから、あえてこんなのをプレイしてもネタ的に楽しめるだろう、という安易な予測ですなぁ。
多少の劇薬を飲んでも、俺がこれまで積んできた百合クンフーは揺るぐことはないだろう、という。

で、まあ、実際やってみて、自分の百合史観に変化があったかっちゅうと、別にないわけです。最初っからネタとしてやったわけですからね。

でも。
ただネタゲーとして笑う……のがわたし的楽しみかたなのですが、意外にも骨太なエンターテイメントとしての実力を、このゲームは見せてくれたのです。

とはいっても、それは百合という文脈でエンターテイメントの機能性をバリバリにする、ということではなく、すげー意外なのですが、「ストーリー、プロットで魅せ……なくもない」という微妙なところなのです。

最初からこのゲームの骨子をいってしまえば、

「【変なアンチ百合ゲー】という体(テイ)の作品の皮をかぶった作品」

「そもそもおかしい百合感覚をネタにして、百合玄人を混乱させ、百合素人を中途半端に勃起させる」

「総じて攻略ヒロインをS系にして、女尊男卑の世界観を作り、ユーザーをぶちのめす快楽」

「セックスにおいてはバトル、ストーリーにおいてはミステリー仕立ての展開」

といったところでしょうか。


さて、ここからは、いつものレビューと趣向を変えて、この百合ゲーマー残響がいかにしてユリキラーをプレイしたか、という「プレイ日記」を書いてみることにします。
そっから総論に至ります。そのほうが、いかにして残響がこの劇物に敗北していったかがよくわかるから。


【ユリキラー雑惑日記】

●初日

来る……奴が来る……

\デデデン、デデデン、デデデデ、デデデデデン/(ゴジラのテーマ)

俺は月末のエロゲ発売日、ユリキラーとゆずのサノバウィッチを待っていた。

俺はいったいどうなるのだろう……
ぜーーーーったいにユリキラーを好きになることはあるまいが、百合的にもだえることもないだろうが、ネタとして買っちまったのは仕方がない。


で。
ユリキラーが届く。(当方通販組)
もうパッケージからしてダメである。暗い色彩……陵辱ものっぽい感じ。
暗い色彩が許されるのは、ダーク百合を前面に押し出したミステリ仕立てのものだろうが。イノセントグレイのゲームとか! いや、イノグレのパッケはもっと耽美である。

まあそこんとこはさすがにかぐやだなぁ。
ていうか、こちらをみている二人の百合ップル……が、どうにも百合っぽくないのは、いかがしたものか。

だいたい百合ってものは、「ふたりの世界」のものなんである。それをこっちを試すように「いらっしゃ~い」みたいなパッケで「百合」と抜かすなよと。

そしてパッケ裏もひどい。パワーワードがさりげなくある。
「襲いかかる百合たちの技の数々……」
「学園を支配している百合たちとのバトルがはじまる……」

なにを想定しているゲームなんだ。
ネタ的には軽くテイスティだが、どんどんまじめにやろうという気を失わせていく。技?バトル?
(そして、それがなんらの嘘でなかったことを、後に知ることとなる)

で、プレイするのだが……。

……わたしの頭上に暗雲がのぼる。

なんだろう、この「コレジャナイ」感は。百合的に。

のっけから二人の百合ップルらしき何かからはじまるのだけど、まあ当然ながらセックスなのだけど、その二人のカラミが「百合の耽美さ」がない。

さらには、それを覗いているのが主人公。まあたまたま覗いている、という趣旨なのだが、この主人公、レズセックスを「見たくない」「気持ち悪い」とまでぬかす!

だったら見るンジャネーヨ、バカ!
この時点で、百合者の我々ユーザを代弁する気持ちがさらさらないことは明白であった。
そして、これ以降、この主人公は百合に対してまるで無関心を貫く……どんなレズセックスを向こうがほのめかそうと、女どうしの恋愛をほのめかそうと、主人公は「だから?」である。

もういい、おまえには期待しない!
しかし、期待できないのはヒロインもであった。
まずもって体育教師/学年主任!
たしかにボーイッシュな性格でもって、大和撫子なルックスというのは、まあ王道だ。
しかし……これもこの女尊男卑の学園においてはヘイトされるのだろうが、
「かわいげがねえんだよ!」
なんといってもその実は脳筋ゴリラ! 抑圧的! 愛など抱けるかっ!
そしてこちらにヘイトをさんざっぱらためてくる! ああ、素直にムカつく!
教頭もだ! なにを考えてるのかわからない風体に、いやらしボディを包んでいるが、そこに見えるのはシスの暗黒卿的なオーラだよ。(なんか今回スターウォーズネタが多いぞ)
百合ってのはなぁ……百合ってのはなぁ……砂糖とスパイスとすてきな何かでできているんだぞぅ……少女が汚れなき純粋な精神と優しさで、人を思い、ときに崇拝し、ときに愛でたりして……
……ううっ、くそっ、この時点で涙出てきた。
このほかにも生徒会長というキャラがいるのだが、まあ絶対にこいつも敵なのだ。まちがいない。

で、おもしろいのが、「すべて敵!」となりそうなゲーム世界観なのに、保険教員だけは基本的に仲間なんですね。
まあこの保険教員も、根っからの百合でなく、「もと百合」で「いまは男の味を知ってしまった」という極道設定よ!
なによりハラたつのは、「百合だった」ということで、その先に述べた百合的世界観を過去のもの、もういらんもの、と捨て去るような精神性よ! いくらその後、この保険教員と体育教師が百合っぽいふいんきを醸し出しても、それの真実性を信じられるものかっ!
実際、この二人が百合っぽくなるときは、たいてい保険教員が体育教師を攻略のために騙すときである。ああ、愛よ! 「屋上の百合霊さん」の挿入歌「AA愛!」を流して説教してやりてえよ。

そしてこのユリキラーは、ここまでで「いわゆる百合を期待するひと」をアトモスフィアの領域でふるい落としているのだが、さらにドギモを抜くことになる。

なんと、保険教員、主人公にセックスの奥義を授けるのだ。

これにはわけがあって、主人公は「百合学園、女尊男卑」となった学校を、「ふつうの学校」にするために、上層部を攻略すると誓うことになる。
しかし、その際において、「クロユリ」なる組織をはじめとして、さまざまな敵対勢力と戦う必要があるのだ。先の教頭、体育教師、生徒会長とも。

そこで、大丈夫だよ、アトリエかぐやのゲームだよ! 
――戦闘はセックスでだ!

……はい、ここまできたら、もう「まあユリキラーというだけあって、半分くらいは王道の百合ップルの百合セックスがあるだろう」という、淡い、淡い期待は無惨にも散る! 爆発四散!

はあ……。
まあ、これは事前情報からもうわかりきってたことなんだけど。
それでも、俺が「なんだかなぁ」と思うのは、以下の図式がぜんぜん守られていないからである


「愛し合う百合ップルが、愛のあるセックスをする」
    ↓
「それを、主人公が寝取る形で、男の味をしこむ」

 
という形になって、はじめて「ユリキラー」と称すべき殺人兵器になると思っていたのですよ。
最低でも、ヒロインの百合っぷりを描く。それによって、主人公が「百合墜とし」をする際において、カタルシスが増す。

ところめが、この作品においては、相手の百合っぽさが描かれない。
なんちゅうか……描いたとしても非常に表層的なのである。
第一、ヒロインの間に「カップリング」という概念がない。その時点で百合じゃねえよ。どこに百合があるんだよ。

そんなことをぶつぶつ思いながら、まずは教頭を攻略していく。
……すると、教頭のダンナのED(インポ)を教頭が弾劾し、罵っていく場面が!
おまえっ! 俺の射精不可をもバカにするつもりかっ! 
くそう、ユリキラーめ……この作品は、ただの「百合犯し」ではない、「男の尊厳を殺すゲーム」でもあるのかっ!


●二日目


しかし意外にも、先に述べたようにセックスにおいてはバトル。そして、ストーリーはミステリ仕立て。

学園が「なぜこんな異様な設定になってしまったのか」「異様さがそのままになっているのはなぜか」
というのを、謎解き仕立てで解いていく。

これは、意外に丹念。一気にどかーんと解決するのではなく、地道に。

この点は好印象だけど、まあ基本的に荒い作り、プロット、先は容易に読める。

……なのに、妙に読み進めてしまうのは、「セックスバトル」のトンデモさ。

あるときは教頭を巡っての、ダンナと主人公のイチモツバトル……
あるときはユリキラーのくせに、赤ちゃんプレイになったりする……
あるときは弓道をしながらイチモツを挿入、精神統一と肉欲のバトル……
あるときは……もうバカらしくなって書くのやめた。

ようするに、あれだ。
セックスで基本的に笑かそうとしてる。
だから読める。

さっきいった「百合っぽさの皆無」というのは、そもそも百合というのが、このゲームにおいては枕のようなものであって、いかにネタを引っ張り出すか、というものでしかない。

……だから、百合を期待するひと(いねえわなぁ)は、このゲームはクソゲーですわな。

で、バカゲーを好む人にとっては、たのしい。
そこでだね、さっきからセックスバトルっていってるけど、これ、「武道」に通じているのですな。

まず、保険教員が基本的に「百合墜とし」の様々な技を主人公に仕込みます。手技、我慢法、ハッスルスティックの動かしかた……。師匠!

で、新たに覚えた技で、ヒロインを攻略していく、バトルシステム! そう、このエロゲはバトルエロゲなのだぁ~! ヒロインはボスだぜ!

なのだけど、欠点いうと、これ地味なんだよなぁ。
とくに技名があるわけでなし、基本的にテキストでそれは描写される。

このへん、最終痴漢電車3における中2セックスバトルとはかなりランク的に低いと思った。
アホなことしてるのだけど、飛び抜けてはいない。ギルティプリズン!みたいに。
地味な技……まるで柔道や空手の技の応酬を丹念にしているかのようで、それをテキストメインで見せられるのだから、どうにも地味。

まあちょっとヘイトしたけど、基本的にこれはバトル漫画や格闘ものの小説を読んでる感じはずっとしてました。だからよけいに百合っぽさはない。

……それが仇となったのか、だいぶ単調さが目立つようになったのは実はプレイ二日目のあたりで。

やってもやってもセックスバトル……もちろんバリエーションはあるけれど、結局は
「百合墜とし→勝った!→少し状況の変化」
これはいくらバリエーションがあったとしても飽きる。

ひきにくさん(自分にユリキラーを布教したお人。このやろう!)の感想で、面白いことが書かれてありました。
http://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=21368&uid=%E3%81%B2%E3%81%8D%E3%81%AB%E3%81%8F

>いざ問題を解決する際に使われるのが「セックス」もしくはそれに順ずるものなので、力押しにも見えなくも無い。何故アトリエかぐやのヒロインは性技で戦おうとするのか

そう、「ギルティプリズン!」的な飛び道具的表現がなければ、心理戦というやり方もあるんですが、あくまでテクニックのテキスト描写なので、結局はより精力が強いほうが勝つ、という「駆け引きのヒヤヒヤさ」が薄い。さらにいえばそれをもとにしたシナリオのダイナミクスも薄い。

……とはいっても、「やってもやってもセックス」というのは抜きゲーの基本ですからね。これは無粋か。


●数日後

でもさすがに連日プレイは疲れてくる。
絶え間ないセックスバトル、断片的にしかあかされない謎。

なによりつらいのは、やはり「百合の甘美」のなさだった。

俺は……俺はついちょっと前まで、今年期待の百合ゲーにして傑作「きみはね」をプレイしていたというに。
んで、それを長文感想で百合的に絶賛していたというに。
なのに、今そんな燃え上がった百合マインドを、自分で殺そうとしている。疲れたよパトラッシュ。

いろいろと、このゲームは百合的に間違っている。

第一えちシーンのBGMが、RPGのダンジョンや戦闘のときみたいな曲なのはいかがなものかね? ミニストリーやナイン・インチ・ネイルズみたいなインダストリアル・メタルやってるんじゃねえよ。」

それから、グラフィックも問題がある。その肉感性はなんだ。そしてこちらを挑戦的にあなどっている目はなんだ。

……一番の問題は、やはり「カップリング(カプ)のなさ」だろう。このゲームのヒロイン、一応は設定上は、女どうしでのつながりはあるのだけど、それにぜんぜんカプ萌えできないのだよ……。

ようするに、百合にあってしかるべき「甘やかさ」がない。当然といえば当然だし、それは公式HPを見ればわかるって代物だけど、それでもキツい。
もうほんと、トンデモ料理を食わされている気分だ……。

だから、口直しにほかのゲームをやってみることにした。ゆずのサノバウィッチとか、渦巻きの鯨神のティアスティラとか。
……たのしい……。
ああ、癒される……!

思えば、自分はユリキラー的世界観において、(セックス)バトルバトル、謎解きミステリばっかりしていたから疲れていたのかもしれない。
やはり生粋の百合ゲーマーにはつらかったのか……。


それが、ふと
「お? これは結構おもしろいんじゃね?」と思ったのが、ラストの市長ルートだった。

ここにきて、主人公の人物像……なんだかんだで誠実で、かつての恋慕と今の快楽と今の境遇がまぜこぜになった、市長との対決。
そしてこれまで落としてきたヒロインが、結束して主人公をフォローする。

正直見え見えのネタなのだけど、敵というものが、立体的に見えた。
これまでの伏線を生かしながらも、なんだかんだでミステリ解決編をするこのルートは多少読ませた。……とはいっても、やっぱりセックスバトルなのだが……。


●各ヒロイン概説

・巴(教頭)
さすがに気の毒な境遇にあるひと。
とはいえ、この人の母性ってどっからきたんだろう……
そんで、市長との百合関係っぽいのがあるのだけど、この教頭が受けということらしいが、「大人の百合」を想定したものなのだろうか。でも大人の百合っても、市長は初登場で居酒屋だしなぁ。しかもこの教頭も、居酒屋で飲んだくれる振りをして……主人公を落とす……
だまされたよ! 俺この瞬間、はじめてこのゲームで「かわいいひと」が出てきたと思ったのに! 

・真琴(体育教師)
まさかファーストインプレッションの最悪さから、このひとが相当デレるとは思ってなかった。
ていうかナチュラルに男大好きだろ。
すげえアレな例えをするのなら、赤松健「ラブひな」のモトコがマッチョになった、って感じのひとなのだけど(ナツい例えするなぁ)、まさか……恋人になるとは……いやいやモトコメソッドでいえば……いやー、でもやっぱないわー。

・茜(生徒会長)
どうも√によってキャラがブレているような……
ツンデレ二号。結局はこいつもデレていくのですが、ナチュラルに悪女というか。その悪女性がシナリオの進行によって流されるという。……あ、それ他の二人もおんなじだわ……

・陽菜子(保険教員)
ウス!師匠! マスター・オブ・エロテクニック! あんたが絡むとちょっとGガンダムっぽくなるぜ!w
しかし師匠っぷりを完遂するために、自分が淫乱になるっていうのは、ちょっと新しい抜きゲーの展開か……いやそうでもないか……快楽堕ちってやつだし。

・英理(市長)
諸悪の根源なのだけど、どうも判断に困りますねこの人……まあ悪女なんだけどさ。あ、そうだ、このゲームが百合ゲーとしてアカンのって、基本どのキャラも「肉性」が強くて「悪女」要素も強いからだわ。清純派はどこー! どこにあるのー!(このゲームの中にはありません)


●総論

あー、わかりにくい日記読んでいただいてありがとうございました。
ストーリーはあんまり追ってないです、今回の感想。
それよりも、自分がいかに「このゲーム自分には合ってねえ……」っての書くのが、百合ゲーマーとして重要だと思ったので。

まず、百合を求めるひとには、二重の意味でおすすめしません。

なぜなら
1)百合は「倒されるもの」として描かれているから
2)そもそもカプ観測すら成り立たないほどのキャラ性だから

しかし、次のものを求めるひとには、案外いいかもしれません。

1)抜きゲーシナリオに乗っ取った、謎解き展開
2)セックスバトルのアホらしさ
3)あと、わがまま肉厚ボディの女性を犯すのが好きなひと


「触れなば折れん……」」という、深窓の令嬢的な百合は、このゲームとは幾後年も離れているものです。

このゲームにおいて「人と人との交流」は、セックスバトルありきのもんです。セックスなかりせば、交流はない。マジで。

しかしぶっちゃけ、このヒロインズと交流はしたくねえなあ。ここまで書いといてなんですが。
劇薬……百合者として強くなるために食ったこのゲームですが、うん、百合(?)の極北は見た。さ、クロスクオリアのまったり日常パートに俺は戻るぜ……。