SMEE出世作。この作品から早瀬が加入したことにより現SMEE【イチャラブの帝王】かつ【愛すべきB級】が確立したが、そんなことよりもみみみ先輩は嫁であり、千歳は再会型幼馴染の極点のひとつである。あと、アナログ&オールドスクールライクなゲーム性
smeeというメーカが、らぶでれ以降、いちゃラブ系メーカの絶対的信頼を、界隈において確立したことは、もはやいうまでもなかろう。
というか、twitterでエロゲマあたりのツイートみてると、ふつうにプロフのとこに、ゆずやクロシェット、八月と併せて「smee」という文字列が入っているとこに、smeeものし上がったもんだな、というのに、今昔の感が耐えない。
わたしがらぶでれをしようと思ったのは、2009年のましろ色前夜、ニチャーンネルのイチャラブスレで、ましろ色に対する異様な高まりがスレ内を支配していたころ、ジョーカー的に「らぶでれめっちゃいいぜ!」というのが、まことしやかにささやかれたこと。
当時、我々は、「ほんまか?」みたいに思っていた。
なんてったって、新興メーカー……それまで二作出してても、どうもぱっとしねえ感あふれるメーカだったから(後年、SMEE代表宅本氏は、この時期のことを、「クソゲー量産」と述懐してたらしい)。
しかし、このゲームをプレイした連中の、異様な熱気があった。
この月の本命はましろだったのだが、らぶでれやってもう満たされてしまった、的な発言まで。
ましろ色でもって、イチャラブ系の破壊力、癒しパゥワーを存分に味わったわたしは、「次」を求めた。
その一貫が、この批評空間のマルセル氏のしとろんソフト系レビューであったり、そしてらぶでれレビューであった。
まあそもそも、なんかあふれるB級感があったのも事実だ。システムにはずいぶんとこってるらしかったが、しかし絵もレベルが高いとは……(ちなみに、たまたまみみみ先輩の絵師を、地味におっかけていたから、わたしはこのゲームをとった、ともいえる)
でもプレイした。
速攻ハマった。
テキストセンスが異常なのだ。
というかテンション。
よくいわれることに、らぶでれの掴みは悪すぎる、というのがある。
冒頭しばらくは、野郎どものどうしようもないオバカトークなのだから。ヒロインでてこない。
でもヒロインがでてきて、主人公(主人 公)はそれを攻略していく。
ある意味において、このシステムは新鮮であった。
90sにおいては、エルフのナンパシステムに代表されるような、「こっちから好感度をあげるためにアクションをしかける」というのが、昨今のエロゲでは、どんどん少なくなっていったからだ。
ためしにましろ色と比較してみればよい。あのゲーム、選択肢5つくらいしかないから。ただのルート分岐だから。
じゃあ、このゲームが、女の子を落とす、肉食系のゲームか……?
ぶっちゃけそれを言えば、最新作フレラバでもその要素はある。
が、このメーカは、その男根主義的なアトモスフィアを、絶妙に回避しているのだ。
そのカウンターバランスとして、ギャグがある、といってもいいだろう。
男子クラスの狂いぶりに関しては、もう言が尽くされた感があるが、それでもこの連中の濃さは異常である。
かてて加えて。
主人公じたいが、きわめてバカやるタイプのガイキチだというのがある。
下半身で考えるのではなく、おかしな思考形態でもって本能的に行動する……ヒロインをいじる。友達の野郎どもをいじる。
はっきりいって、ときたまヒロインを食う位の存在感があるのが主人 公なのである。それはラブラブルのハルくんでもって、さらに昇華された。
……そんなこんな、「楽しいB級エロゲ」がらぶでれである。
え? ヒロインのこと、ぜんぜん語ってない?
うん……まあ、長文がすぎるから、このへんでね、みたいなこともあるけど、
でもね、こんなサブ要素がいっぱいありつつも、このゲームは「イチャラブ金字塔」と評価されてるのですよ?
それだけ、イチャラブの濃度がすげぇ、って、解釈してくれたら嬉しい。
できたら、ラブラブルやフレラバをプレイして口から砂糖はいたら、このゲーム(たしかもうDL版あったはず)プレイしてくれると嬉しい。
……smeeのイチャラブは、この時点で完成されてるから!