他の方の意見に目を通して、それに対する意見などなど
真紅以外のヒロインについてのコメントで、
>個人√は正に茶番でしかなく、なんの意味もない。
>あれは全て作り物。そういう設定の人形です。彼女たちの苦悩も決断も喜びも設定された>予定調和。
(おまけさんのコメントより引用。勝手に使用してすいません)
などと書かれている方が多数見受けられましたが、そのような方々は文章を読んでいたのか少々疑問に感じます。
親と会えないのは、加奈の「私はもう一度お母さんと暮らしたいです。」や、澪の「お父さんとお母さんに会いたい」という元のセカイでの願いを叶えるための設定ですし、あくまでも「簡単なあらすじしか設定しておらずセカイ設定が曖昧な未完成品」という記述がゲーム中にもあるように、予定調和というわけではなかったかと思います。
それに加え、いろとりどりのセカイは夏休み(共通ルート)までが設定されているだけで個別ルートは個々人の選択によって切り開かれているため、個別ルートが茶番でしかなかったというご意見も的外れではないでしょうか。偽者のセカイの中であってあっても『偽者』ではないと思っています。
他人の意見の批判のような形になってしまって申し訳ないです。自分は設定、話の展開が気に入っているので、後々自分の意見のみでコメントを書かせていただきたいと思います。
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レスに書こうと思ったらなぜか書き込めなかったので、こちらに記載します。
おまけさん、レスありがとうございます。
>私は話の展開が気に入ってるなら、加奈や澪が好きならどうして高得点が付けられるのか
>疑問です
>普通に主人公側から作りもの宣言してます。この後のセリフもどんな茶番だとしても構わ
>ないとか言われてます。
>いろとりどりのセカイは主人公のいう通り、真紅のためだけに作られた世界です。それ以>外の価値はありません。
自分としては、おまけさんがレスで書いているように、いろとりどりのセカイに存在している命たちに意味があったと考え、高評価させていただきました。
このように考える論拠としては、藍の「例え、作り出したものが偽者だと誰かにしても、それを本物以上に愛する人がいるなら、それは何よりも価値のあるものだよ」、「偽者の価値はあなたが決めるの。どこかで拾った石ころを磨いて磨いてダイヤモンドにするんだよ」という言葉があったことが一点。その他、下にいくつか書いています。
>その後に新たなセカイを作る主人公の身勝手さと、自分の周りだけ幸福で固める独善も許
>せない。
最後に新しいセカイを作ったのは、①真紅を笑顔にすること、②いろとりどりのセカイを作った際にできた命たちに生を全うしてもらうこと、の二点が目的であったかと思います。そのため、最後に新しいセカイを作ることに対して、自分は身勝手であるとは思いませんでした。またこのことも、いろとりどりのセカイに存在している命たちに意味があったと考えた根拠の一つです。
>いろとりどりのセカイは主人公のいう通り、真紅のためだけに作られた世界です。それ以>外の価値はありません。
>このゲームは真紅以外のヒロインは踏み台であると理解し、真紅原理主義であることを許
>容できるのであれば高得点なると思いますが、自分には無理だった。
>だって他のヒロイン好きだったから。それが主人公が作り出した偽物なんて言われた日に
>ゃ嫌いにもなりますよ。
>ただ、私には茶番にしか見えないし意味も見出せない。
という意見ですが、いろとりどりのセカイに存在している命たちに意味があった、という考えとは相反するものであるため、自分は考えもつきませんでした。
>個々人の選択に意味はありません。結果は救われるで確定しています。
>なんせそのために悩みを主人公自身が作っておいたのですから。
>過程はどうあれ結果が決まっている。これが予定調和でなくてなんなのですか?
という点ですが、例えば生まれ変わった藍が本物の悠馬に会えなかったように、必ずしもあらすじや設定された結果通りに物事が運ぶわけではないのだと自分は考えました。思い通りに行かないということは、何かの手違いがあり孤独を感じて図書館に運ばれることがあることからもそのように判断しました。
また、繰り返しになりますが、自分はいろとりどりのセカイに存在している命たちに意味があったと考えているため、そこに存在する命たちが自分たちで考え行動することに意味が生まれます。夏休みまでしかセカイを設定しなかったのは、そのセカイに生きる人たちが無意味ではないことを示しているのだと考えています。
そのため、ここからは推測でしかないのですが、仮に「救う」という結果が決まっていたとしても、個々人が選択し、得られる「救い」という結果にも多様性があるのではないでしょうか。ゲーム中には設定が曖昧だとしか記述がなかったため真相は不明ですが、夏休みまでしか設定がなかったことから、どのようにして、どのような形で「救い」をもたらすのかは設定されていなかったのではないかと思います。
引用させていただいたのは、「○○のような意見がある」という漫然な書き方があまり好きでなく、具体的な意見を明示するためです。改めて勝手に引用してすみませんでした。
このレスでわかるとは思いますが、自分もプラスの方向に偏った意見であるので、そのような考え方もあるのだと理解していただけると嬉です。
否定的な意見の多くで考える根拠が示されていないように感じたためこのようなコメントを書きましたが、自分としては気に入っている作品なので、きちんとしたコメントは正確な世界観を認知して、きちんとした論拠を示して書いていきたいと考えています。今回のレスで一応何点かおまけさんの考え方の論拠を示してくださっているので、それらを考慮しつつ周回を重ねて再考したいと思います。
あまり時間をかけずに書いており、見直し・推敲などしていないので、誤字脱字含め変な点ありましたら指摘してください。