お手本のようなボーイミーツガール、キャラクター同士の刺激的な化学反応
エロゲで名作と言えば「優れた物語」を指すことが多いけれど
これはそれとは別の方向で、本当に優れた作品でした。
物語のためにキャラクターが用意されているのではなく、キャラクターが先で物語が後。
生きているキャラクターの濃さが、お互い混じりあって火花を飛ばして化合する快感。
たとえば初体験で笑い合う鳴と隼人、たとえば相手の不意なマジレスに照れる明日香
自分にないもの相手に見出す瑞々しさは、お手本のようなボーイミーツガール。
それが、ヒロインのみならず、サブキャラクター一人一人まで、手抜きなく濃いってんだからもうね
力作です、それはもう。
キャラのセリフの一つ一つに血と汗とネタが詰まってます。
笑った後にもう一周して、周到にネタを準備してることに気づいて
ライターのいい意味での推敲馬鹿さにもう一度笑ってあげましょう。
それだけの価値はあるゲームです。
これが書けるならそれ散るは間違いなく未完成だったなと、自信を持って断言できるほどにね