RTSの皮を被ったキャラ育成ゲー。戦闘は1匹を囮にして逃げ回りもう1匹で本拠地を破壊というパターンで戦闘能力に関わらずほぼ全勝できてしまう。その方法を置いたとしても、膨大な魔物配合等、機能していない要素も多く、ゲーム性に関してはかなり荒い。UIもいい加減なんとかして欲しい。とは言えドットキャラの女の子をチマチマ並べて育てつつ国盗りゲームができるだけで割と楽しい。イラストも可愛く、キャラクターもメーカーの過去作に比べると魅力的に書かれていると思う。アルのCVに関しては賛否両論だが、
個人的にはやはりミスキャストに感じた。
ざっくり言うと本作は、兵器として作られた人形の少女が主人公と出会い、人としての自我を獲得するというストーリーである。
そしてそのハイライトとなる、少女アルが兵器としての使命ではなく主人公ヴァイスとの未来を選択し、初めて彼女自身の希望を口にする瞬間は、いわゆる「聞き分けの良い子供が初めてのワガママを言う話」と同じタッチで描かれいるので、一捻り加えた経験豊富そうな声質よりも、素直に幼さを感じる声質であった方が感情移入しやすかったのではないだろうか。
とは言え全体的な脚本面は、エイダ様死ぬ必要なくね?等色々と疑問点はあるものの、いわゆる起承転結がしっかりしており終盤の盛り上がりもある分、同社他作品と比べ十分楽しめる良作だと思う。