制作者のがんばりは評価したい
シナリオ
無難。
コンシューマーの大作に雰囲気が似ている。
方向性として悪くはないが、同時に新鮮さはない。
あくまでオマケ的要素に近い。
世界観
ハッキリとしない。
説明不足な感が否めない。
事前に情報のないひとは、自分がどの立場なのかも理解できないのではないだろうか。
またシナリオ同様、新鮮味が感じられない。
キャラクター
悪くはない。
服装もエロティックで引きつけられる。
ムービーの中で表情が変わるのは、見ていて楽しかった。
各キャラクターにそれなりに個性もあり悪いイメージはなかった。
音楽
普通。
特に記憶に残る曲はない。
やはりムービーの付加価値的感覚が強い。
また戦闘にしろHシーンにしろ雰囲気を盛り上げる曲がもう少しあっても良かった。
Hシーン
豊富。
ただし3Dムービーに抵抗があるユーザーには、当然だが不向き。
今までのHムービーと比べると質は低い。
これは、いわゆる今までの手動型のポリゴンHをムービーに採用したからだと思う。
今見てもバトルレイパーなどの方が質は高く感じられる。
その他
とにかくムービーの評価無しでは語れない作品。
ムービーの膨大な量に驚かされた。
その努力は、評価に値するが同時に一人置いていかれた感じになる。
これは、自分自身で動かすシーンや選択肢などが少ないためで工夫が必要。
DVD型の3DHムービーにおまけとしてゲーム的付加価値を付けた作品といった感じだ。
総合
あくまでゲームとしてではなくタイトルの通りDVD作品として認識した方がよいかもしれない。
映像以外は、付加価値的存在に近く期待するほどではない。
とはいえムービーの質は高くエロゲー業界の底力を見せつける作品だけに一度はプレイしてみてほしい。