ヒロインを三花に絞っておくべきだった作品
順に解放される3段構造のシナリオで、各段階にヒロインが2人ずつ配置。
ただし、2人の内の片方はもう一人と比べて明らかにシナリオに格差あり。
全6ヒロインいたが、3ヒロインで十分と思われた。
それでも、序盤のアマリ~中盤のリノワールまでは十分評価できる出来。
問題は終盤。
降って湧いたようなフレアルージュの設定と唐突に持ち出された1000年前の因縁のため、
話にいまいち乗り切れず、展開も明らかに駆け足過ぎて置いてきぼりになること請け合い。
どうも各段階は、主要設定で話を組んだヒロイン(アマリ・リノワール・フレアルージュ)と、
人情的なネタで話を組んだヒロイン(ジゼル・ニーナ・エレガノ)でできていたようだが、
はっきり言って、人情ヒロインの話を作るぐらいなら、設定回収に注力して、
中盤と終盤の間に間章を入れるとか、終盤の展開を丁寧に作るべきだったかと。
と言うか、描き方によっては人情側ヒロインの話は、設定回収ヒロインの方に統合できたのでは?
特に、コダマ関連のアマリ-ジゼル、カシェット関連のリノワール-ニーナはそう感じた。
終盤のフレアルージュとエレガノについては判断に困る。
なぜか分からないが、序盤と中盤は設定回収が理知ヒロインで、人情が脳筋ヒロインだったのに、
終盤は直情脳筋の極みのフレアに設定回収させて、理知のエレガノに人情を担当させるという逆転現象。
エレガノは+αの方向に働いていたが、フレアは駆け足展開に+αの方向でNG。
終盤は明らかな失敗だったのですが、逆に上手く出来ていたら
一番面白そうだったのも終盤なので、そこが非常に惜しい作品でした。
個人的には、フレアは懲罰査問委員会逝きなので、エレガノをベースで終盤を組んでもらいたかったかと。
(間章を設けた上で、北天姫と南天姫が姉妹、エレガノに北天姫転生体の属性を付与して)
ちょっと求めすぎかと思いますが、終盤を上手く作った上で、更にその後に南天姫攻略√とかあったら神だったかも。
妄言多謝です。