新しい一面、意外と楽しい、悪くない萌えゲ
今回はSMEEの15周年作ということで、新しいSMEEの一面が知れて嬉しいです。「早瀬ゆう」さんはシナシオに参加していないので、今回はいつも通りのSMEEの作風ではなく、主に「宅本うと」さんが企画した作品です。
今作におけるキーワードというと、「わちゃわちゃ感」と「気楽な世界観」二つほどあります。このわちゃわちゃ感というのは、作品は主に複数のキャラクターがいって、このわちゃわちゃ感を引き出して、より楽しく雰囲気にしくれます。それから、気楽な世界観というのは、とても気楽な感じで、ストーリーが進んでいきます。でも、悪く言い方をすると、おザッパの部分が結構多くあります。ちょっと考えると、結構主人公とヒロインたちが能天気な考え方をとっています。この点では、今回実妹が設置されているのと関係しています。気楽な感じでストーリーを進んでいくの方がよりよく納得がいくかと思います。
今作は主にお洒落な感じで、BGMに関しても、テキストに関しても、タイトルも多めに破裂音をとっています。ヒロインの中でも、インフルエンサーというキャラがいて、動画撮影とか自撮りとか流行りの設定が多くありました。
今回では、本編に関して、寮生活に集中しています。主人公が寮母で、寮生たちを面倒を見るとの感じです。おもしろい点は、ヒロインが主人公に対しての呼び方です。「寮母」だから、お母さんっていう感じです。これに関して、気楽な世界観に一致しています。普通では、寮母と呼べる人が大抵ババと呼ぶ方がいい人だが、今回では、あえて、「おかあさん」みたいな言い方に執着していて、より距離感を詰むとの感じです。でも実は、どうあがいても、寮母っていうのは、結構距離感があって、同じく学生ではなく、ただ気のいいお兄さんみたいな立場です。
システムに関しては、ヒロインの裏言葉とか行動とか見れる機能がありました。裏の考えとか見て、あとのリアクションに合わせると、結構おもしろく見えました。
日常では、キャラ群れで会話しているシーンは結構多くあります。楽しくプレすることができました。無駄なテキストが少なく、他愛のない会話が連続していくのが印象かと思います。この点に関しては、いつも通りの作風の相違点とは、日常は常に気楽な感じで、肝心な時主人公はちゃんとしてきます。でも、前みたいに主人公の間でいつも茶番が連続ではなく、あまり大きなインパクトがなく、ただただ、おもしろい日常生活を多めに含めて、楽しく雰囲気を感じとれてくるとの感じだと思います。この点に関しては、普通の萌えゲでは、学校の日常が繰り返すとつまらないので、今作は繰り返すように見えないと設置しているかと考えています。
ストーリーでは、主人公が朝と夜が寮母で、昼がハニベリで働くとの感じです。最初から一つ設定があります。家が燃やされて、借金設定です。分岐に入ると、この設定が一気になくなり、寮母という仕事も必要なくなってきます。これが一つ分岐選択肢です。寮から出るか出ないかという選択です。寮から出ると、元々関わりのない寮生から、関係離さられて、妹とか仕事先のお姉さんまだ繋がりがあるキャラに分岐します。希未の場合では、寮にいなくても直接にアプローチしてくれるので、ルートに入れるように設置されています。逆に、寮母の仕事を辞めないならば、美卯、珠祈、たんぽぽなどの寮生といちゃいちゃすることができるので、この三人のルートに入れるように設置されています。
ーーーネタバレラインーーー
センターヒロインみたいな位置に立ているのが近江希未の子です。この子は主人公対して、一番多くアプローチしてきます。でも、結構性格残念な子で、夜食がやめられないタイプなので、自分に一番正直とのことです。私が一番ウケたのは、運動会のラップの時です。これ、アメリカのラッパーのネタです、死にほど重そうなゴールドチェーンをつけて、ラップしていているラッパーです。希未がノリで、このラッパーを撃ち返していくのが一番ウケた場面かと思います。
告白のシーンに関しては、告白の同時、めっちゃ色攻めしてくる希未に対して、セックスしたいとか言い出して、結構おザッパぽく感じますね。身を投げ出すような相手には、体に正直の言うべきのが捉え方だと思います。それから付き合ってはしめて、初々しいっていうところは見どころかと思います。前の色仕掛けが全部黒歴史化にしてきて、恥ずかしく、顔が見れないというところは結構かわいいだと思います。
寿珠祈という子です。一言いえば、ロリキャラであります。共通ルートでは、ロリみたいなリアクションとか、うけかたとか結構あります。例えば、海のイベントでは、シニアにウケやすいくて、ちっちゃくて癒されるみたいな感じです。それから分岐では、プールを誘う時は、周りからロリコン扱いされて、プールのスタッフに子供扱いされるおちになってきます。この点に関しては、普段だと厳しく凛々しく見えても、主人公と一緒にプールで遊べば、テンション高くなっています。いわゆる、ギャップ萌えっていうやつです。
実に言えば、私が一番気に入ったところは、ギャップではなく、両方甘やかし合うとのことです。ストーリーでは、酔っているノリだけど、実のところは、主人公が結構無理して、なんでも自分がやる姿勢があったから、甘えん坊なキャラが逆に甘えてくれるのが案外楽しいと思いました。
妹の涼花。この妹属性が結構強めに設定していて、いつも主人公に粘着しているとのことです。だから、兄に対する依存度が高いので、いつも主人公から世話を焼かれて、集団生活に慣れていくスタンスであります。兄に足を引っ張られないように、頑張れるとの感じです。分岐部分では、涼花が成長しているところを見せて、主人公に安心させる言葉をかけてきます。これがルートに入るきっかけだと考えられます。
そしてルートに入って、実妹と付き合うことは茶化されます。この点では、気楽な世界観に一致します。付き合ってから、主人公のおとおさんと会うエピソードでは、実はおとおさんはエロゲ脚本家で、妹系のキャラを作っているのと、たやすく茶化しきました。この点では、宅本さんがいってた通り、実妹キャラって単純にかわいいだけで、いいんですよっていうことです。だから、気楽な感じでちょうどいいだと思います。
衣川美卯、この子はプライドが高いインフルエンサーというキャラです。共通ルートでは、ゼロ距離感で、主人公を接してくるので、結構振り回される一方かと思います。おもしろいといえば、残念そうに見えるけど、結構プロみたいなところちゃんとあって、逆に尊敬すべきところもありました。
ルートの見どころに関しては、いっぱい粘着してくるのがおもしろいところかと思います。こういうプライド高いキャラが攻略されると、めんどくさくになって、いっぱいアプローチしてきて、いっぱいギャップが見えられる印象かと思います。
岡井たんぽぽ、一番能天気なヒロインです。そして、一番能天気でアプローチしてくるキャラです。分岐部分では、結構攻めの感じ、かかってくるのが印象かと思います。付き合ってから、イチャラブえへへ毎日、そしてエンディング最後のシーンも結構ロマンティックな感じで、最高でした。
最後は漆原綾子というお姉さんキャラです。一番現実的なキャラだと思います。でも、この気楽な世界観においては、結構おもしろいキャラに見えます。例えば、自分が若くないとか、告白されても自分に似合わないとか部分は結構おもしろいと思います。
普段だとネガティブ感がめっちゃでてくるので、逆にテンション高くなれば、ギャップに見えて、かわいく感じるのが魅力だと思います。付き合ってから、主人公が癒す側みたいな立場になってくるので、女の自信がなくなった綾子を褒めて、癒していく部分はおもしろいと思います。
ちょっと呟きです。zigokuのぬいぐるみを抱くシーンは、超キュンとしてきた(めちゃめちゃおもしろいやこのキャラ)(^ - ^)
今回、宅本さんがいってた、「楽しいけどうまく話せない」っていう感想がすごく感じられました。日常がカラフルで、常にわちゃわちゃ感がありました。そのゆえ、楽しくプレーすることができました。それから、「
恋する女の子の可愛さを堪能する」もありました。各ルートに入って、ヒロインたちの意外な一面を知れて、つまりギャップっていう点は多めに出てきました。こういうところも結構気に入りました。
シナリオの感想。共通ルートではわちゃわちゃ感が強調してくるので、逆に好感度稼ぎ部分が少なくなってきます。この点についても、わちゃわちゃ感を追求すれば、避けられない不利点かと思います。だから付き合ってはじめると、ちゃんと一対一の場合が多くしまして、キャラの魅力に集中にしていくとの感じです。それから、付き合った先には、対等関係というのが結構強調してきます。一方からではなく、両方が支え合ってとの感じが一番いいと思います。hookの「放課後シンデレラ2」もこの点を執着していました。芹香ちゃんのルートの最後シーンで、二人お互い支え合うとの感じです。病気などかかわらず、対等関係がほしいということです。今作では、珠祈ルートで、一方から甘やかすではなく、対等的な関係で甘やし合うみたいなカップルになれました。
絵とBGMとの感想。絵は新人さん(?)はなまるという画師で、非常に素晴らしい立ち絵とCGでした。ひとりのせいか、立ち絵とCGの統一感が結構高く、同じくハイクオリティに書いていました。BGMとThemaSongは気楽な世界観にピッタリで、楽しい雰囲気が続いて、そして楽しくプレーすることができました。
過去作「making lovers」とか「1/1彼女彼氏」とかと比べてみると、インパクト感が足りない部分が結構ありまして、でもこの点は、早瀬ゆうさん作ったシナリオではないので、前と違うと考えられます。でも案外おもしろい萌えゲに出来上がったじゃないかと思います。ちゃんと楽しいポイントもあって、感動的なポイントもあって、結構気合いが入ったと思います。次の作品の作風が楽しみです。