ルクル氏印の実妹おいしゅうございました
さすがルクル氏。こっちのトラウマまでえぐるような心理的に向き合いたくないきっつい心理描写。もうしばらく読み返したくないけど再読すれば過大なストレスを与えたまま続きを読ませられる素敵体験。話の構造的にも自己相似系なフラクタルが綺麗に決まって舌を巻く。さすがルクル氏
以下ここの感想で言及されなかった気付きとかつらつら
来々=くるくる=ルクルか?
ルクル氏の創作論をカリカチュアライズしたものなのかなあ、と
不幸であればあるほど創作に深みが増すというのは大いに心当たりが
感情が生まれ、言葉が迸る経験も、
不幸を望む傾向がある、という自覚があると創作仲間と語った事を思い出した
来々が好む素人こそを敗者、というのはルクル氏の作品には超人がほとんど出ない傾向とか思わせる
只人の物語って、凡庸な作品なら悩み迷い決められないてダラダラダラダラ読者を欝にさせるだけで、
確かにそれは浸るの高尚な気分に浸れてなかなか楽しいけど
サクサク読める辺りやっぱりさすがルクル氏(3回目)
形から入る愛というのが、天使家の母娘が相似構造になっていて
最後があまり語らなくても説得力があった
こういう相似テーマの散りばめ方うまい
他にもあった気がしたけどさすがに3度目読むのしんどいから勘弁して
いや3度読んでも楽しめると思うよ?(ダイマ
でも楽しいけどもう読みたくない。いろいろキツいから
妹の描写薄いとか言われてるけど
再読したら演劇漬けで周囲はライバルだらけだし
まあむべなるかな?
実妹との悲恋は大好物だし
何故妹は尊いのか、という問いに魂でちょっと納得された感はある
シーン回想で妹選ぶただひとつ、ぽつんとシーンがあるの、作中の描写と合っててすげえエモい
やたら兄が常識に拘るのも
芝居や物語に沢山触れていて近親相姦の厳しさを知らないはずもなく。
実妹恋愛多少なりとも肯定的に描かれるのってよく考えたら18禁以上の作品ばっかだから悲観的になるのも仕方ない
つまりエロゲをやらせてれば兄妹でもっと幸せになれたのでは?(名案
弱者しか愛せない、というテーマは自分も調度タイムリーに書いてたからそこ掘り下げて欲しかったなあ、というのが少し不満かなあ
ともあれルクル氏印のの実妹砂糖抜きカカオマシマシ大変味わい深くございました
ごっつぁんでした、ルクル大将
こんなロクに推敲も見直しもしてない感想衝動的に投げたくなるくらい好きです