君と奏でる、奇跡の歌
ちっちゃな雪使いシュガーを思い出した方はおられるだろうか。
柔らかいタッチの絵、西欧風の世界観、何より妖精の存在がそれを想起させた。余談だが声優も一部、共通している。
ただ、シュガーとの大きな違いは、この第一印象からは想像もつかないほどの鬱ゲーだと言う事だ。この悪い意味でのサプライズも含め、プレイヤーはどん底に突き落とされるだろう。
しかし、そこで挫けてはいけない。
本作の本番は二週目、即ち真相ルートなのである。
ここで驚くべき真相が明かされ、最後には、前半のあの鬱は何だったのかと思うほど、優しく爽やかな感動の結末が待っているのだ。
各所の高評価が充分に頷ける傑作だった。