まさに怪作。
結果的にはクリアしたが、当初、私は開始1分で音を上げた。
直球で言うと、わけわからん。
支離滅裂なストーリー、
壊滅的に読みづらいテキスト、
タランティーノ映画ばりに意味不明な会話、
マニアックすぎるパロディ・オマージュ。
じっくりプレイすれば(と言うか多くの方は出来ないと思うが)、8時間くらいかかるだろうが、私は斜め読み不可避だったのでもっと早いクリアタイムだった。
とにかく疲れた。とにかく苦痛だった。とにかくわけわからんかった。
・・・・ところが、あの結末である。
どんでん返しとは意味が違うが、本作、結末で実に意外な正体を現すのだ。
ぶっちゃけアレも超展開気味で意味不明なのだが、それでも、実は今まで多くの伏線を敷いてきたのだと言うことが、そこで発覚する。
そして極め付けは本作の題名である。
夢を確かめる
オールクリアした後に、思わずはっとさせられるだろう。
同人作品とはいえこれほどアクの強い作品も珍しく、間違いなく人を選ぶだろう(と言うか選ばれる人の方が少ないはず)。ふざけている、と一蹴する方も少なく無いと思う。
だが、こういうシナリオは書けそうで書けないとも思えるし、オールクリア後に残る不思議な余韻も悪くは無かった。
くどいようだが、それでもやはり賛否両論は避けられないだろう。
最後に、ふと私は元長柾木氏の某作品を連想した。