とことん無理なキャラクターがひとり……
主人公が無理でした。麻枝准の寒すぎるギャグを浴びまくっていたのでおかしな日常シーン（世界観は非日常ですが）でも耐えられるだろうと思っていたのですが、そういえばKeyはヒロインがボケ役で主人公がツッコミ役でしたね。打って変わって主人公がボケ役である本作は話が進む毎に心が離れていくのを感じました。ノベルゲー初心者の私には驚きと失望を持って迎えるしかありませんでした。
太一語や意図的に誤字を使っているテキストは読みにくいことこの上なく、とにかくうんざりしました。そして何より主人公のセクハラ三昧が無理でした。ヒロインたちが文句を言いつつも何だかんだ受け入れているのも厳しかったです。時代なんでしょうか？ またループ物なので上述のテキストをスキップも出来ずに読み進めなければいけません。主人公の奇天烈さには理由がありループ物という構成上同じテキストが出てくるのは分かるのですが……、ひたすら苦痛でした。さっさと読み切ろうと無心でポチポチしてたので名文があったとしても確実に見落としているでしょう。
おそらく感動する人が多いであろう物語終盤の印象も、キャラクターを元の世界に返し始めたぞ？→主人公が説教臭いこと言い始めたけどなにこれ？→賢者タイム長くない？→終わりでした。うーん……。メッセージ性がある名作と謳われていても、主人公が絶望的に合わないことで作品自体の印象が色褪せてしまうという体験を出来たことは貴重でした。
さて、本作に60点も付けた理由は顔も瞳も声も可愛らしい、いや、どこをどう捉えても可愛らしい最強の眼鏡っ娘キャラである宮澄見里の存在です。主人公の言動で唯一共感出来たのは「眼鏡なめんなって感じだな」でした。常識に囚われて常軌を逸するみみ先輩可愛いね🥰 群青とは言えまとも側のキャラクターだったので安心して好きになれました。キャラが薄いとも言える() 曜子ちゃんの「私たちの関係は、現象になる」「私たちという現象」という言葉は最高にえっちでしたね。全年齢でもえっちなのに18禁版だとどうなっちゃってるんだろう？ ヤンデレという言葉ではくくれないので、安易にえっちと呼ばせて頂きました。
これらがなければ30~40点くらいでした。