ここまで評価されてるのが不思議な気も
実のところ、このゲーム、アンバークオーツと同じ目的(勘のいい人なら、わかるかと…)でかったので、ある意味では期待外れでした。が、内容がちゃんとしていたので、正直救われましたね。買った事を後悔しないですんだというか…。
ただ、確かに内容はよかったのですが、プレイした人数のあまりの多さに、ちょっと信じられないところがあります。家族、月に移住が成功するという仮定を利用しているとはいえ、国交問題など、主題もとてもいいと思うのですが…実のところ、ストーリーメインに限定するのは当たり前として、他の会社の製品で、もっと評価されていないようなゲームでも、これくらいのクオリティのものはいくつもあると思うんですよね。そして、得点分布をみる限りでは、それは裏付けられているようにも思います。それでも、80点以上をこれだけの人数が出しているということは、やはりある程度高い評価を受けているということなのでしょう。
得点の根拠としても、実のところ結構悩んだんです。ただ、私の評価の基準の重要なポイントの一つが、実は、ななついろ★ドロップス(PC版)と比べてどうだったか(初めて買ったエロゲということもあって、思い入れも大きいので…)ということなんですけど、正直、フィーナのルートが、ななついろのすももルートよりいい話だとは思えませんでした。ただ、サブヒロインルートで比べると、こちらのゲームの方が好きなのが多かった、ということで、ななついろに近い点数にはしました。
フィーナ(前半部)…朝霧家やそのお隣さん、それとカレンの家族愛はよかったですね。でも、当人同士について振り返ってみると、剣道に一心不乱に打ち込んだそのあきらめない姿勢位しか特筆すべき点がない気も…。
菜月…互いの夢で進路がぶれてしまって離れ離れ…という話のきっかけはよかったのですが、ちょっと引きずり過ぎていた気も…。ほとんど最後までそれだけで話成り立ってましたし…。
さやか…家族が主題というか、まさしくこのゲームの主題に掠る話…ですかね。ただ、そんなに内容の密度は濃くないかと
ミア…動物の命についてと、主と臣下のあるべき姿…ですかね?一部暗いところもありますが、全体的に見てみれば、心温まります。
麻衣…う~ん、ここまで血がつながっていないことを、彼氏彼女になっても、あそこまで必死に隠さなきゃいけなかったのかな~という気はしなくもないですね。そりゃ、打ち明ければさやかもショックでしょうが、だからと言って、かくして付き合える間柄でもないですしね…。
リース…端的にいえば、使命と恋(と自我)、どっち(どれ)が大事?っていうお話ですね。こういう話題でありながら、ラストをああいう風に暗くならないようにまとめたのは、悪くないと思います。
フィーナ(後編)…フィーナとその母親の根幹にかかわるお話…が一番端的ですかね。
一国の姫様にしてはちょっと子供っぽい発現もあったように思いますが、大事なことはきちんと伝わったように思います。