かにしのが山の頂上だったのかな~とも…
ふ~む、まぁ無難な萌えゲーとしては無難と言えば無難、yourdiaryとかみたく、最近ちょくちょく見かけるゆったりした雰囲気の萌えゲーではあります。
ただ、これがゆのはな、かにしのを出したPULLTOP作品?という疑問が正直頭をもたげます。
各ルートに関しては後で個々に記載するとして、全体の話ですけど、まず過去作品と比べて尺が短いです。私が過去プレイしたPULLTOP作品では最短だったんじゃないかと思います。
また、ストーリーも、どのルートをとってもいつもよりなんだかずいぶんと浅い。瑠波ルートと操ルートがかろうじて平均に達していたぐらいです。ましろ色みたく純愛イチャラブに特化したわけでもなければ、かにしのやゆのはな見たくストーリーに凝ったわけでもない、極論を言えばどこの新興ブランドの処女作だろうって思ってしまいました。せっかくの猫庭の王国設定、もっと全ルートでうまく生かしてほしかったな~って気もしました。
で、個別の話をしますが
瑠波…初めに書いたことから想像つくかもしれませんが、このルートに関しては及第点超えてるように思います。
仮初の女王という設定はうまくいかせていたように思いますね~。瑠波かわいいよ瑠波。ただ、それでも普段のPULLTOPを思うと山が低いように感じました。
無理に短くまとめようとしなければもっと面白くなったのかもしれませんね。
澪里…なんというか、終始澪里がいろいろ父親のこと誤解して暴走してただけの話、イメージとしてはそんな感じです。
誤解させるにしてももう少し見せ方があったんじゃないかって気もしたんですよね。長さもかなり短い方でした。
希…なんといっていいのか…。ほとんど山すらない萌え特化を狙ったのかなって感じるルートでした。…あんまり特化できてませんけどね。
端々に重くなりそうな要素は散らばってましたが、あえて重くせず終始あっさり流しちゃってましたね。気楽にプレイできる反面、何がすごいわけでもなく、悪く言えばそのうち忘れてそうです。
操…瑠波の豹変の違和感さえ乗り越えれば良作萌えゲーなルート。友情と恋愛のバランス、みたいなイメージがピッタリかと。猫庭生まれの猫庭育ちっていうのもいかされてましたし、操らしさをうまく前面に押し出してて個人的にはよかったな~って思えるルートです。