まったりほのぼの、温かいお話。ゆのはと由真を好きになれるかが評価の分かれ目。
雪の降る冬の町での、あたたかい物語。
ヘンに奇を衒うより、王道ストーリーを高いレベルで仕上げてくれた方がいいと常々思っている僕からすると、わかば√はとても良かった。
特に何が起こるわけでもなく、キャラに何か他の作品にはない突出した個性があるわけでもない。ありふれた、ありきたりな、あたりまえのお話。けれど、読んでいるとどこか落ち着き、心が温かくなるお話でした。
多少ご都合的にハッピーエンドにしたゆのはな編も、僕は大好きでした。√に入るまで、ゆのはが主人公にデレる姿はあまり想像できなかったのですが、素直になってからのゆのははそれはそれはかわいいものでした。明確にゆのはが主人公に惚れる描写がなかったのは、少し気になりましたが。
いつまでも心に残り続ける、優しい雪の町の物語でした。