CIRCUSの新ブランド・メタルの処女作。萌えよりも燃え重視…というか鬱重視
全体的に言えば、かなりの良作。
絵は之氏(チャイルドやエレメントの担当)のパッケージイラストを除けば、総じてアニメやコミックス版より上。(なんでこの人にイラスト任せたのか疑問ですが)チャイルドのデザインもかなり格好良く変更されています。しかしCG総数はかなり少な目。
シナリオは、後半の主人公の軟弱さにムカつきますが、優秀。でもロクなエンドがないのはなぜ…。このゲーム、ハッピーエンドらしいハッピーエンドはありません。(優深のエンドなんて、HiME達の闘いとはほぼ関係ないから黒幕の思うがままに…)必ずヒロインかヒロインの大切な人達が犠牲になります。なんかスゴイ力で解決とか一切なし。どうにもなりません。同社のD.C.の美春と香澄エンドで感じたもどかしさに似たようなものを感じました。(あっちの場合、身代わりというか2号?みたいなものが出てきます。それはそれでダメですが)また、オリジナルキャラである朔夜の性格ですが、よく分かりません。ルート確定直前のイベントで残酷さを余すところ無く発揮したかと思えば、HiME達との戦いでは、なんか錯乱して暴走してるだけだし。せめて笑いながら鎌で敵を斬り殺すとかの壊れっぷりを発揮してくれたほうが。(完全に自分の趣味ですね…すみません)ツキヨミも中途半端に弱いし。発売前に見た、朔夜が鎌持ってビルの上に立ってるCG見たときは期待しましたが…。それでも朔夜が一番好きですけど。
システムはサーカスおなじみのもの。結構気を遣ったものになっていますが、システムボイス反応箇所?が少ない。
音楽はBGMはそれほどでもありませんが、ボーカル曲が凄い。OPの阿修羅姫はもちろん、単体で聞くとそれほどでもないんですが、メリッサ戦やラストバトルの挿入歌が。このメーカーは相変わらずこういうの巧いなぁ…
最後に、
原作があって、外部のシナリオライター数人起用していますが、CIRCUSはこれだけの作品を作ることが出来るのですから、これからもこの作品に劣らないクオリティのものを作り出して欲しいものです。