(GiveUp) あらゆる言葉を持ってしても表現できないほどの駄作。是非レビューを読んでください。そして体験してください。
私はこのゲームの紹介を見た瞬間に惚れ込んだ。
惚れ過ぎて、前情報やキャラ絵なども一切シャットダウンして発売日を待った。
エロゲ歴10年を超える私ですら、アダルトゲームにここまで期待を抱いたことなど記憶に無い。
ドラクエを待つ少年のように指折り発売日を待っていた。
それほど私は、デスゲームというジャンルを良質な原画で渇望していたのだ。
だがある日、意図せぬことで本作の体験版レビューの恐ろしく低い点数が目に入ってしまう。
それでも私は「この設定で糞ゲーになりえるわけがない」と信じていた。
いや、確信していた。
何故か異様に低い予約数も目に入ってしまうが、ホモゲーと勘違いしてしまうほどのパッケージのせいであり、
きっと宣伝不足のせいでもないかと、孫悟空の勝利と等しい確信を持っていた。
そうして100の期待と、0の不安で発売日を迎えた。
今日まで命があったことを本当に感謝した。
そしてゲームを起動した。
タイトル画面の主人公と思われる男の容姿に軽い嫌悪感を抱いた。
顔が丸っこいのに、無愛想な表情の少年。
正直、好きになれなかった。
きっと意味があってわざとそういうウケが悪い容姿にしたのだろう。
私は確信とまではいかないが、そう思った。
プロの仕事を信じた。
オープニングはサバイバルゲームの緊迫シーンからのようだ。
3ページほど読み進めて、
体験版のレビュー点数は杞憂だったとホッとした。
だがこのゲームの面白さのピークはここまでだった。
シーンが移り、主人公の独り語りが始まった瞬間
その文章と、彼のキチガイ人格設定に激しい嫌悪感を抱いた。
何かの冗談だと信じたかった。
わざとイタイ文を見せて、冗談で落とす展開だと思いたかった。
だが幾度、読み進めても主人公は態度を改めることもなかったし、
ライターの文章力も急成長を見せることは無かった。
私は30分ほどプレイしたところで、このゲームに決断を下すことにした。
いや、下さざるを得なかった。
読み進めるたび期待は外れたと確信に変わり、
左クリックするたび、新しい不出来な文章が表示され、メンタルダメージが積もる。
これ以上自分を傷つけたくなかったのだ。
つまらないのではない。糞ゲーなのではない。バグゲーなのでもない。
不愉快なのだ。
文章と主人公が。
馬鹿にされているとさえ感じる文章だ。
クソゲーとは、とてもつまらないゲームと定義されているだろう。
だが、不愉快なゲームは何と言えばいいのだろう。
つまらないなんて生ぬるかったのだ。
辛いとか不愉快に比べれば、つまらないなど平和があるだけありがたかった。
そう私はこのゲームから学んだ。
その不愉快さは私では筆舌に尽くし難い。
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/408.html
ここのページが、このゲームの不愉快さを丁寧にマイルドに冷静に解説している。
完全な同意見、感想なので、詳細はそちらを参照してください。
このライターはプロとして執筆するにいたり
本当に人を楽しませようと書いたのだろうか?
監督は本当に楽しめる文だと判断したのだろうか?
後者に関してはまずNOと言えるだろう。
気付いたときにはビジネス的に後戻りできない所にいたのだろう。
文頭で述べたように、私は多大な期待を持ってこのゲームをプレイした。
そして期待は空振りに終わった。
だがあなたなら本作を楽しめるかもしれない。
怖いもの見たさな楽しみ方で。
例えるなら
目の前を歩いている大富豪が財布を落としてネコババした。
だが財布は空だった。
激しく落胆するだろうし、怒りが湧いてくるだろう。
だが道路に落ちている、くだびれた財布を拾ったとして
中身が空でも怒ることも無いだろうし、いちいち落胆とまではいかないだろう。
私は前者で、あなたは後者である。
空と分かっている箱を開けて欲しい。
いや、あなたにとっては空でないかもしれないし、箱自体に価値があるかもしれない。
是非体験版をプレイしてみてほしい。3分もあれば私のレビューが理解してもらえると思う。
このゲームはそこいらのクソゲーではないと。
きっと本作は五年後も語り継がれてるであろう。
レジェンド的クソゲーとして