素晴らしかったです、エロゲを始めて間もない時にこの作品に出会えてよかったです
絵、声優、音楽ともにハイスペックなゲームでした。
共通ルートが少々長いものの、テンポのいいギャグによりそこまで苦痛に感じることはありませんでした。
また、良く練られた伏線は個別ルートに上手くからませているなと感心させられます。
主人公も独自の達観した思考の持ち主でなかなかいいキャラしてます。
専門用語もわかりやすく説明も丁寧で関心が持てます。
シリアスな話しが多いのですが、その分、物語に深みを与えているような気がします。
幸ルートは幼馴染という意外な事実と共に家族の大切さを教えてくれるいいシナリオでした。
由美子ルートは、他のルートと比べれば見劣りしますが、心の葛藤や雄二との二人っきりの甘い生活は上手く描けてました。
みちるルートは二重人格に対する嫌悪や命の重さ、彼女のツンデレとなった秘密など、対人関係に重点を置いた考えさせられるシナリオでした。
天音ルートは一見、甘くて淫らな生活を送っているように思えて、その一方で友達を置いてきた罪と罰に苦しむという重いシナリオですが、それ以外にも一姫の相手の思考を先読みする様な上手いシナリオが素晴らしく、関心させられました。
マキナルートは、前半は雄二が彼女の父親として成長し、雄二によって成長するマキナのほかにテンポのいいギャグを加えた心地よいシナリオでした。
後半は悲しい過去に始まり、せまりくる刺客と戦い、ギリギリの緊張感白熱した戦いのあるいい物語でした。
また、どのルートとも無理のなく、あっさりとは終わらず何とも言えぬ喪失感が残るのもバッドエンド好きの自分にはありがたかったです。