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リーノさんのサクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-の長文感想

ユーザー
リーノ
ゲーム
サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-
ブランド
得点
99
参照数
405

一言コメント

まさに神ゲ

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

校長の鳥谷紗希は50ウン歳だとか。
娘の真琴は直哉と同い年で、中村と離婚して家を出るときに圭と別れるのが嫌だと泣きじゃくっていた頃から思えば、長い年月が経っているとわかるんですが、紗希だけはあの頃から時間が止まったように全くかわってません。

そういえば教会の壁画を穢した張本人である長山香奈が、たった一晩で復活させた直哉に向かって、
「まるでこの櫻は、咲く刻を知っているかの様に、決まった周期で、みずからが咲く。櫻ノ刻をきざむ」
と朝日がステンドグラスを通して、甦る櫻を眺めながら、語り掛けます。

この櫻ノ刻をきざむことがスタートライン、
それぞれが直哉を中心に世界が動き始めます。
ただ一人全く歳をとらない紗希を除いて・・・

と思っていたら、とんでもありませんでした。
若作りしているだけではなかったんですね。
弓張学園を乗っ取り、夏目家を開放したことで
すっかりしおらしくなったのは見せかけでした。

たった一人のために、世界最高峰といわれる絵画のグランプリまで
ひっくり返そうとするのですから。

ひょっとすると雪女の化身???