前作の良い部分を受け継ぎ、ブラッシュアップされた作品
前作をプレイしたのが10年くらい前でいろいろ忘れていたので、2をやる前に1を再プレイしてから2をやりましたが、全てを踏襲するわけではなく、引き継がれたものと新しい部分が良いバランスで表現されていて、はぴねすという作品を大事に扱っているのが伝わってくる楽しい作品でした。
1も2も魔法を使った戦闘はありますが、魔法=バトルではなく、魔法=幸せという部分に重きを置いていて、それが作中の優しい雰囲気、世界観に上手く表現されています。
前作プレイは必須ではないですが、前作をやっていると面白く思える部分やいろいろな対比が楽しめて、より面白く感じられるかと…。
個人的には璃乃が一番お気に入りのルートでした。
本筋からは一番遠いルートではありましたが、グランドの伏線に尺を使わなくていい分、璃乃と主人公の関係性が丁寧に表現されていて、とても良かったです。
花恋も伏線は最低限で、素直に楽しめたルートではありましたが、璃乃よりはあっさりしていたかなと。
グランドルートがある作品はしょうがないとは思うのですが、他ルートは伏線の意味合いが強く、ルート自体の満足感は少なく、グランドへの踏み台といった位置付け。とくに熾月は昔から知っている間柄なのに、なんで好きになったんだ、という部分がごっそり抜けているような印象があり、もったいなさを感じました。
欠点もありますが、やはりはぴねすの世界観はいいなと再確認できる素晴らしい作品でした。