幾千もの精子とおしっこと変態プレイで汚れたその家は、心地のよい「殻」となっていた
ゴリッチュの世界だとどんなに俗っぽくて欲に塗れた人間であっても、最後にはかっこよくなってしまう。これは本当にすごいことだと思う。
今回のギュスターブ君なんか、発情期のバター犬が人間の皮を被ったようなどうしようもない変態で、
こいつだけはどうやってもかっこよくならないだろって思っていたのに、
最後にはちゃんとかっこよくなっていて本当にびっくりした
正義の味方ギガトラスト以降は圧倒的な力を持った英雄が出てないのにも関わらず、
彼らのようになりたいと思わせる魅力があった
今回は前回の闇子さんとは打って変わって、魔拳のようなミスリードも冴えていた。
インボルグの過ごし方を彷彿させるような時系列のトリック
さらにはありふれた日常の中に秘められた伏線
(まさかお馴染みのホモホモしい絡みまで伏線にするとは……)
100以上もの濃厚な絡みをがんばって最後まで見た甲斐はあった
ところであれだけ性欲をもてあましたギュスターブ君は、姉さんのもとにいたときは
どのように生活していたんだろう?
「本当の自分を見てほしい」
ギュスターブ君は最初、視線を極度に恐れていたけど、
その裏にはこんな気持ちがあった。
これは古今東西、様々な物語で使われている題材だけあって、
人間としての本質的な欲求ではないだろうか
それがたとえどんなに卑小で、およそ世間の道徳から逸脱した自分であっても、
目を逸らさずに見てくれる人、あるいは包み込んでくれる存在を探しているんだと思う
ツイッターに散見されるママを求めて泣き惑う迷子オタクとかね
(彼らの何割が本気で発言しているのかは謎だけど)